宝くじ1億円当たった親父さんの、残金4千万円を8年で溶かした自分探しの旅。

正確には、そんな親父さんを持った息子さんの経験談ですが、話しのネタはSTORY.JPに出た「うちの親父が宝くじで1億円当てました。」です。

突然ですが、僕の人生に起こった「1億円の話」をさせてください。
この話は、地球上でただ一人、僕にしかできない「1億円の話」です
(僕の両親&妹なら同じ話ができるかもしれませんが、彼らは絶対にこの話を他人にはしないと思うので…)
今から21年前、平成5年の大晦日に僕の父は一夜にして1億円を手に入れました。
僕の父は、宝くじの1等に当選したのです。
(以下省略)

読めばわかりますが、平成5年の大晦日に宝くじの1等に当選した上記筆者の親父さんが、家を建て、生活レベルが上がり、親戚の借金を肩代わりして、それでも通帳にはまだ4千万円以上のお金が残っていたのに、親父さんが居酒屋を経営するということで「リサーチ」と称して毎晩飲み歩くようになり、8年後にチャラになったとのこと。

で、さらに息子さん(筆者)の話は続き、表面的な教訓ではなく、「お金の本質とはなにか」を話しましょう、ってことでフォームで必要事項を記入して送っていただければ話しますよ、と。

なにやら怪しい情報商材っぽい締めくくられ方ですが、実際は唯の「続き」の話かも知れません。その筆者の話の続き(お金の本質とは)に興味がなく、続きを希望してないのでわかりませんが・・。

思うに、残金が4千万円しかない段階で仕事を辞めたことで、8年間でチャラになったのは至極当然というか、4人家族の生活で年500万円が消えていったのはむしろ健全(?)な気もします。下手に事業を起こして失敗してたら、8年後はチャラどころか負債を抱えているかもで、ある意味(家も残って)チャラで良かったんじゃないかと。

率直な私の興味は、仕事を辞めて居酒屋リサーチに至った、「残金4千万円」です。

筆者曰く

しかし、こういうエピソードを話すと決まって誰かが、「自分の器に見合わないお金を手にすると不幸になる」
なんて教訓めいた話を聞かせてくれるのですが、案外それは嘘かもしれません。
私が親父の背中を見ていて感じたことは一つだけ。
器が小さいというよりも、「お金」というものに対して、あまりにも無知で無防備だったこと。

はいはい、いわゆる「悪銭(orあぶく銭)身に付かず」なんてお説教じみた話は不要ってことでしょう。

ただ、もし小学生の子どもが2人いる4人家族でローンのない持ち家がある貴方に、手つかずの4千万円があったとして、仕事辞めますか?
やりたかった商売(事業)が以前からある人ならともかく、大多数の人は4千万円じゃ辞めないのではないでしょうか。

しかしながら、降って湧いた1億円から家や家電品や旅行に親戚の借金の肩代わりにと、6千万円をドーンと使ったあとの残金4千万円です。
その(6千万円をドーンと使った)金銭感覚やリズムが身についたあとの(残金)4千万円と、コツコツ貯めた4千万円とでは、ちょっと違う判断をしてしまったとしても、それは理解できる気がします。

それこそ「あぶく銭」だから、なんでしょうけど。

ま、失敗といわず、最初から6千万円当たったと思えば、その金で家を買って贅沢して親戚の借金も肩代わりしてあげてチャラ。
考え方によっては、親父さんは「リサーチ」と称して自分探しの旅を楽しんだ8年でした、と思えばいいんじゃないでしょうか。

仕事がまだまだ生きがいみたいな私には、8年も遊ぶことは苦痛以外なにものでもないですけど。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください