中小企業に適した法人用セキュリティソフトの検討とその結果。

(2017/02/15 どこがいいのかという検討中の話でしたが、決定したので記事を一部追加更新しました。)

長年、会社のPC用のセキュリティソフトはSymantec Endpoint Protection(シマンテックエンドポイントプロテクション)というものを1年ライセンスを更新して使っています。

このシマンテックは、最近激増中の秀逸な日本語のマルウェア添付メールに対し、ほぼスルーしてしまう機能面が少し不満です。

それを他のソフトは検疫してくれるかどうかはわかりませんが、乗り換えも検討しようかと調べていました。

このシマンテックの1年の価格は、(50台を条件として)、出入りの取引会社さんが出してくれている価格は継続で3,500円、新規追加で8,800円。

多少値引きしてくれているのか、ある意味ライセンス数だけ数えて惰性で更新していたので定価も実は把握していません。

とりあえずはシマンテック(Symantec Endpoint Protection)の乗り換え候補を(各社の性能はわからないので)価格ベースでいくつか調べてみました。

F-Secure
まずはF-Secureの「プロテクションサービスビジネス ワークステーション」というもので、問い合わせると定価ベースでの概算金額だけ教えてもらいました。なので実際の納入金額は販売店から聞いてほしいとのこと。

定価ベースでいいし、めんどくさいのでググってみるとF-SecureサイトでPDFがヒットしました。

2015.08.17版ですが、まだ変わってないようです。(2017年2月現在)

台数 定価
10~24台 ¥5,200
25~99台 ¥4,600
100~499台 ¥4,000
500~999台 ¥3,000

F-Secureの料金を細かく見たい人はこちら。

F-Secureはうちの規模だと継続・新規関係なく¥4,600。
継続台数が多いと乗り換え割引とかあれば別ですが、費用的には新規扱いは辛いところです。

トレンドマイクロ
次に確認したのがトレンドマイクロのウイルスバスター ビジネスセキュリティ。
価格表(優待は除く)は下記。(2017年1月30日現在)

台数 新規 更新
5~24台 ¥6,900 ¥3,450
25~49台 ¥6,800 ¥3,400
50台以上 ¥6,500 ¥3,250

トレンドマイクロの料金を細かく見たい人はこちら。
トレンドマイクロだと、シマンテックより新規追加が若干安い感じですが、大きな差はないので、再インストールの手間(デメリット)が大きいかも。

キヤノンESET
あと、キヤノンITソリューションズが法人・企業向けのソフト(ESET Endpoint Protection)を出していて、そこは乗り換えると他社サポート期間も保障してくれるというメリットがありました。
AdvanceとStandardがあり、迷惑メール対策はAdvanceしかなかったので、Advanceの金額を見ると、新規も更新も区別がなく

ライセンス 価格
6~24台 ¥5,360
25~49台 ¥4,710
50~74台 ¥3,860
75~99台 ¥3,370
100~199台 ¥2,950

上記の表は、こちらのCANONのページを見ながら作ったものです。
新規も更新も価格が同じなのか、ひょっとしたら表示していないだけかも知れません。

カスペルスキー
最後にカスペルスキーです。

Kaspersky Endpoint Security for Business の Coreの料金。

クライアントPCセキュリティ専用でモバイルやファイルサーバは非対象のCoreで見てみました。

新規も乗換もライセンス期間が1年、2年、3年、5年とありますが、とりあえず1年を表にしました。

2016年3月9日現在。

ライセンス 新規1年 乗換・更新1年
10~14台 ¥3,240 ¥1,620
15~19台 ¥3,220 ¥1,610
20~24台 ¥3,200 ¥1,600
25~49台 ¥3,180 ¥1,590
50~99台 ¥3,020 ¥1,510
以下面倒なので省略

カスペルスキーの料金を細かく見たい人はこちら。

かなり細かい価格設定ですが、うちの会社に当てはめると、結構オトクです。
出入りの販売会社に聞いてみようと思います。

シマンテックの乗り換えをどうするか、そのまま続けるか、結論はまだ出ませんが、もし似たような環境(中小企業で50台以下)の方で、「これいいよ」というものがあればコメントください。

なお、上記の料金表は、各社のPDFが見づらいので必要なところを見ながら打ったので、タイプミスがあったらごめんなさい。

(追伸)
調べていて気になったのがF-Secure。
ロリポップやさくらインターネットのサーバサーバで使われているのが「F-Secure Linux」で、エンドポイント(端末)用とは違いますが、大手サーバレンタル会社の採用が多いですよね。

ただ、F-Secureの元社員が2015年に起こした事件への叩きがすごいわけで・・・。

拾い読みすると、”思想的に気に入らないと思った人の個人情報を公然と集め拡散”とか、”元社員が会社在籍中に個人情報をGoogleのスプレッドシートにてリスト化し広く公開”とか、出てくる始末で、リンクはしませんが「ぱよぱよちん事件」とも呼ばれているようです。

一応、公式サイトには2015年11月13日付で調査結果が報告されていました。

弊社調査結果の最終的なご報告

このあたり、2015年の炎上中のときを私は知らないのですが、信用回復はしているんでしょうか。

採用候補から外すべきか、微妙なところです。

(2017/02/15検討結果)
結局、カスペルスキー(Kaspersky Endpoint Security for Business の Core)に乗り換えることにしました。

新規のPCが来月数台あるのですが、契約の最低台数に満たないため、まだシマンテックの残存期間が数か月残っている全PCごと乗り換えることにしました。

それでも金額的には全然安いです。

先日来、カスペルスキーのKaspersky Endpoint Security for Business(Core)の試用版をDLして使っていますが、アラートも出してくれていますし重くもないので問題ないと判断しました。

もちろんあくまでも私個人の感想です。

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