一昨日(2017.09.11)、関ジャニのチケットの転売で誤認逮捕事件のニュースがありました。
誤認逮捕されたのはチケットを売った専門学校生で、ほんとの犯人は女子中学生だったという件ですが、わかりやすいをGitoHubでシーケンスを作った人がいて、話題になっていました。
誤認逮捕された専門学校生は気の毒ですが、この女子中学生の秀逸さはなんなんでしょう。
そういった仲間や、詐欺に染まった先輩がいるのか、もしくは日頃からSNSを通じて買ったりチケットサイトを利用していたりして、騙しの手口にピンときたのかわかりませんが、この詐欺中学生がもう一工夫したら逃げ切ったかもしれません。
そう思うと、この女子中学生のためにも逮捕されてよかったと思った次第です。
しかし、自分が中学生のころなんて、クラスの気になる女の子のパンツが偶然見えたとか、白いブラウスからブラひもが透けてるだけで前のめりになって1日ハッピーでいられるガキでしたよ。
(それで2晩オカズにしちゃうくらいピュア?でした)
さて、前置きが相変わらず長くなりましたが、先日こんなニュースがありました。
新手口「だまされたふり作戦」に、83歳女性だまされる(毎日新聞2017年9月8日)
埼玉・春日部 警察官装う電話信じ、現金100万円渡す
「オレオレ詐欺」の電話を一度は見破った埼玉県春日部市の女性(83)が、その直後に「犯人を捕まえるために捜査に協力してほしい」と求めてきた警察官を装う電話を信じ、現金100万円をだまし取られていたことが分かった。県警春日部署は、詐欺の電話に気づいた人にだまされたふりをしてもらう「だまされたふり作戦」を逆手に取った新たな手口とみて調べている。
これって、どうして犯人が警察のフリしておばあさんに電話したか?という点が気になりました。
最初の電話はれっきとしたオレオレ詐欺電話なのでしょう。
「ばあちゃん、オレだよ。さっき仕事中に車で事故起こして・・・相手にケガさせちゃったんだよ・・・それで警察も、示談にならないと逮捕することになるかもって・・・ばあちゃん・・俺・・俺・・」
なんて感じでしょうか。
しかし、うまくひっかけたと思っても、やっと最近のPRというか啓蒙活動もジワジワ浸透してきて、受け子が集金にいってパクられるリスクが非常に高くなってきたのでしょうね。
そこで詐欺犯罪者のほうも、数分後、警察を装って再TEL。
「●●警察と申します、Aさんのお宅でしょうか?」
この時点で、相手がさきほどのオレオレ詐欺に騙されたことを自覚していない場合、
「お宅の息子さんが起こした事故のことで、被害者が損害をすぐに賠償してくれたら示談にしてもいいとおっしゃってて、示談にならないと残念ですが、お宅の息子さんを逮捕するしかないのですが・・・息子さんから連絡ありました?」
とつなげる。
また、オレオレ詐欺に騙されたことがすでにAさんにバレていて、まだ警察に連絡されていない場合は、
「Aさん、それはオレオレ詐欺ですね。ぜひ騙されたフリ作戦をお願いできますか?」
「わかりました、なにをすればいいですか?」
「とりあえず訪問してきた犯人に用意できる現金をお渡しいただけますか?」
と騙してしまう。
また、おばあさんがすでに警察に連絡済みであれば、「ご協力ありがとうございます」と言って深追いせずに電話を切る。
そんなパターンのストーリーが当然あるんでしょう。
素人(私)の想像なんて低レベルすぎるんでしょうけれど、プロ(詐欺)はいったい何手先まで読んでるんでしょうか。
警察が把握している手口とか、国民生活センターが注意喚起を呼び掛けている手口とか、様々そういった手口を知るというのも啓蒙という意味でサイトがあってもいいような気がしてきました。
詐欺初心者にとっても基本を学ぶアーカイブスになるリスクもありますが・・。