反社会的勢力とその周辺人に関して。(ごくせんのヤンクミとか)

(最近思ったことについて、だらだら書いてます)
都道府県の暴力団排除条例がほぼ全国で施行されたこともあってか、ここ数カ月間にクライアントとの取引契約の締結や更新の際にも「反社会的勢力」排除の条項が追加されるケースが増えてきました。
反社会的勢力とは、暴力団、暴力団員、暴力団準構成員、暴力団関係企業、総会屋等(総会屋、新聞ゴロ、会社ゴロ等)、社会運動等標ぼうゴロ(社会運動標ぼうゴロ、政治活動標ぼうゴロ等)ということのようです。
さらにその反社会的勢力と密接な交友関係にある者との関係も対象として、契約書に排除の対象として盛り込まれてきています。

私のようなWeb制作会社の場合は、通りすがりにWebサイトを発注するような客はいないため、気付いたら発注者は反社会的勢力だった、というのは現実的には考えられないですが、採用に関しては中途採用とかだと(本人が暴力団準構成員でした、なんてことはともかく)親がどーだの、親戚がこーだのとは調べないわけで、その点未然には防ぎようもないようにも思えます。
また、そんな反社会的勢力というものが本人には該当しない場合、ある意味人権問題にならないのか、就職差別や普通の就職をして普通の生活を送る機会を失わせ、結局本人の意思に反して反社会的勢力に追い返すようなことにもつながらないのか、そんなことも考えたりします。

例えば「ごくせん」のヤンクミ(数学教師 山口久美子=仲間由紀恵)のような人は、(陰で腕力を使ってますがww)そんな勢力とは一線を画した社会生活を歩んでいるわけです。
しかし暴力団排除条例からいえば、銀行ローンも組めなければ就職もできなくなるわけで、そのあたりちょいと違和感もあります。

いまのところ、幸か不幸か具体的には遭遇していないですが、私人としては違和感があるものの、企業人としては遭遇したくないというのが本音です。

そんなことを考えてたら、下記のブログがあって、興味深く読ませてもらいました。

ヤンクミは「反社会的勢力」か?(isologue- 磯崎哲也事務所)
(以下抜粋)
本人は、「一家」を継ぐつもりはなく、高校の教師をしているが、
「反社会的勢力」の祖父及び反社会的組織の構成員と同居している。
(一般に知られるに至ってはいないが実は)、毎週、法によらず「暴力」によって問題を解決している。

といった点から、もしヤンクミと取引していたら、検査では「反社会的勢力対応の態勢不備」として処分されるんじゃないかなあ・・・と先回りして考えて、金融機関ともなれば、そもそもヤンクミと取引はしないんじゃないか、と想像します。

結局、排除すれば単純に反社会的勢力は消滅して、ハイ解決!というわけではないんでしょう。
一般社会の企業に求められている役割は「徹底排除」。しかしその一方で社会のなんらかの仕組みとしてはサルベージするような機能(役割)が必要な気もします。いままでそのサルベージする機能を果たしているのが「反社会的勢力」という組織だったのでしょうから。

PS
話しは逸れますが、こういう危ないキーワード(暴力団とか反社会的勢力とか)のはいった記事にはGoogleの宣伝は出ないんですね。弁護士事務所とか法律事務所あたりがそんなキーワードで広告してるのかと思ったけど。

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