先般、オフィスを引っ越した際の廃棄物をどう処理したか、その方法について投稿します。
まずは「オフィスで使用していた什器」、つまりデスクやイスなどの執務用オフィス家具、テーブルやソファ、書棚、ラック、キャビネット関係ですが、それらすべてを新しいオフィスに持っていくわけではなく、大部分を廃棄することにしました。
ほか、昔現金で購入したPCやモニター、スキャナー類。そしてプラスチックのケース等の雑ごみ。
その他、大量の紙、雑誌、書籍など。制作会社のため、20年以上各種カタログや資料としての雑誌や書籍が大量にありました。
私の場合、廃棄方法は下記の通り。
*什器関係の買取処分。
*無料で引き取っていただく什器や機器関係の処分。
*IT機器(PC・モニター等)
*紙(雑誌、書籍、書類、段ボール)の処分。
*産廃物として雑ごみ含めた有償処分。
初めに什器関係の買取処分。
”買取”ですが、基本的に高額で買取とかは期待してはいけません。
まずは業者さんを呼び、買い取れるものだけを選択して、見積もりを依頼しました。
すると、例えば14万円で購入したL字デスクや6万円で購入したまだ新しめの椅子などは@500円、書籍キャビネットは@300円など、そんな買取料金で、逆に搬出費や運搬費などが数万円かかるため、プラスマイナスで買取料金は数千円でした。
「数千円なんて要らないからもう少し持って行ってくれないか?」と営業さんに連絡したところ、「プラマイゼロにはできないんですよぉ」とのことでした。
ちょっと不思議です。
私が利用した業者さんだけかも知れませんが、産業廃棄物処理ではないという前提で、どうしても買取(請求もしくは支払い)の関係でなくてはダメなようでした。
つまり、産業廃棄物として請求を発生させてしまうと、産業廃棄物処分業許可証の提示や契約書が必要となり、それを避けるために”産業廃棄物ではありませんよ”、”買取ですよ”、としているようです。
ちなみにもう1社、買取業者に見積もってもらったところ、人件費や搬出・車両費が16万円ほどして、買取物は数千円。差し引き15万円ほど請求される見積りでした。
当然その1社は断りましたが、私がお願いしたほうの業者さんは、2万円程度の搬出・車両費だけで、買取価格が若干それを上回ったので数千円の買取となりました。
次が無料で引き取っていただく什器や機器の処分。
これは皆さん、一度は耳にされたことがあるでしょう「ジモティ」です。
ジモティは格安で欲しかったものを入手・不用品を処分・販売できる地域の掲示板(サイト)ということで、このサービスを利用しました。
私の場合、すべて無償で、搬出がオフィスでしたので、平日の勤務時間中の引き取りを条件にしました。
以前、同様にオフィス移転で什器類をジモティで処分した経験のある知人から「有償にすると途端に問い合わせが減る」ときいていたのと、やはり法人所有物を勝手に有償で処分するのはマズイということで「無償」としました。
結果から言うと、机は数台だけしか引き取り手がいませんでしたが、その他出品したものは、ほぼ全て引き取っていただけました。
ただ、個人よりも法人が多かったようです。
基本”匿名”というか、ニックネームなのではっきりとはしません。
一部「●●リサイクルショップ」という名前の方がいて、この方はその名前のとおりでした。
あと、引き取っていただいた方の中に中国出身でフリーで金属回収を生業にしている方(ご夫婦)がいて、鉄製のキャビネットやケーブル類、不要になったネットワークHUBや無停電電源装置ほかの金属類を、「今日、来れる?」とケータイで呼んではちょくちょく来てもらいました。
IT機器(PC・モニター等)
これはリネットジャパン(法人用)を利用しました。
リネットジャパンの法人利用は、引き取り日を申し込むと、宅配業者さんが送り状持参で引き取りに来ます。つまり送料も先方持ちなので、こっちとしては段ボール箱にPC(+モニター類)を梱包するだけ。
ただ、2023年の8月上旬までは、PCさえ入っていれば、モニター以外のIT製品、例えばスキャナーとか周辺機器なども同梱できていたのですが、それが現在できなくなり、現在はPCとキーボードやマウス以外はモニターだけに限定されているようです。
紙(雑誌、書籍、書類、段ボール)の処分。
基本的に、日常のゴミとしてオフィスビルのゴミ回収でちょっとずつ出していたのですが、さすがに大量過ぎるとビル側から苦情が来る始末で、あまりにも大量なので紙のリサイクル専門会社(東京都内)に依頼しました。
紙と言えば昔は自宅で新聞紙とトイレットペーパーを交換してくれたほどですが、今は大量処分にも費用がかかります。そこで、私の場合、「東京紙業」という会社に無償の回収を依頼しました。
条件は、決められた日時にビルの下まで搬出すること。
約束した時間が来ると、よく街で見かけるゴミの回収車(パッカー車)の大型版(4t車)が来てくれます。
到着したパッカー車の後ろの投入口に、私を含めた社員が寄ってたかって雑誌や書籍などをバンバン投入するわけで、運転手さんも手伝ってくれますが、やってみると結構爽快です。
産廃物として雑ごみ含めた有償処分。
最後は産廃物処分の正規の許可証を持っている業者さんと、正式に契約を結んで利用しました。許可証のない業者さんを利用するのは違法ですので、安いからといって使うべきではないですね。
産廃物なので、什器に限らず、プラごみやガラス、家電など、ほぼすべて回収してくれます。ただし、テレビや冷蔵庫といった家電リサイクル法に基づく別途費用のかかるものはそれに応じた費用が上乗せになります。
また溶解が必要な書類なども処分して証明書も発行してくれますので、最後はこういった正規の処分業者さんにお願いしました。
こうして約2か月にわたってオフィスの什器、不用品、雑ごみの処分を無事終えることができました。
現場からは以上です。