上記のタイトルをつけたのは、イラクのディナールは国際的に為替レートがないので、レートが書かれているサイトが少なく、それが原因で詐欺も多く、少しでも世間に露出させる意味で書きました。
(25,000イラク・ディナールは最高額の紙幣。)
wikipediaによると
2009年以降、イラク中央銀行は為替レートを1ドルに対して1170ディナールとしている
ということからして、25,000ディナール=21.3ドル=1,917円(1ドル90円換算)かな。
イラク・ディナールはいまだ国際為替レートに設定されておらず、国外銀行での両替も行われていない通貨である。(wikipedia)
ということで、為替レートのページをググっても出てこない通貨なので、それをいいことに25,000イラク・ディナールを(約1,900円なのに)10万円で買わせる悪徳商法がはびこっているとのこと。
根拠として、湾岸戦争前は25,000イラク・ディナール=400万円ぐらいしたとのことで、経済復興すれば交換レートが戻るというセールストークらしいです。
イラク通貨(イラクディナール)の取引に要注意!(国民生活センター)
またまたwikipediaによると(産経新聞の記事らしいですが)
経済アナリストの森永卓郎さんは「湾岸戦争前のディナールは、公定レートが実勢の数倍に設定されていたこともあり、そもそも過去の公定レートに戻るなどということはない」と断言。
趣味の紙幣あつめじゃないけれど、ヤフオクとかで売り買いして楽しむって程度じゃないでしょうか。
(追伸/2011.09.20)
イザニュースを見てたら、こんなニュースが出ていました。
イラク通貨“紙くず”になる恐れ
投機対象として販売されているイラクの通貨「ディナール」が“紙くず”になる可能性が高まっている。イラク政府が数年内のデノミ(通貨呼称単位の切り下げ)を表明したためで、両替業者には問い合わせの電話が相次いでいる。ディナールは、日本国内では換金が困難にもかかわらず、両替業者が数百倍以上の値上がりの可能性をうたって販売。投資総額は数十億円以上ともいわれており、消費生活センターなどが注意を呼びかけていた。
やはり一か八かで相当額を持ってた人はいたんでしょうね。
ネットで探すとこんなお店がありました。
イラクディナール 販売・両替ショップ|高価買取
(以下抜粋)
当ショップからの営業活動・勧誘は一切行っておりませんので、あくまでもお客様の自己責任にてご注文ください。
また、投資の勧誘・アドバイス等も一切行っておりません。
イラク国及びイラクディナールの今後・将来につてのご質問に関して一切の回答を行っておりません。
当ショップは外為法に基づき、日本銀行への報告書の提出を毎月行っております。
結構老舗っぽく、注意書きもまともそうです。
25,000IQD 100枚セットで380,000円
手数料が高いようで、25,000イラク・ディナールは3,800円で販売されています。
またこの店では日本円への換金もしていて、ご両替をご希望時点でイラク国内の実勢レートでの換算円価格に対し、手数料は換金後の円金額の36%が必要だとのこと。
そうすると、この店で買ったときは25,000イラク・ディナールは3,800円でしたが、イラク国内の実勢レートを2400円とすると
25,000IQD 100枚セットで240,000円。
その36%の手数料(86,400円)を引かれると、153,600円になります。
25,000IQD 100枚セットを380,000円で買ったあと、すぐまた円に換金しただけで、(380,000円―153,600円で)226,400円も損してしまうことになります。
もはや、長期的な大穴狙いのギャンブルですが、すべてをわかったうえで「夢」持ち続けたいという方は、買われるのもいいのではないでしょうか。