楽天ぴたっとアド運営スタッフから下記のような同報メールが届きました。
ぴたっとアドは今年(2011.2)に終了したコンテンツマッチ型の広告です。
2010年3月以前に利用しておりました配信サーバーの旧ドメイン(pitattomatch.com)を使用した配信タグを撤去していない掲載サイト様におきまして、海外サイトへ自動的に遷移するスクリプトが動作するとのご連絡をいただいております。
2010年3月に新たな配信サーバーで別ドメイン(grp04.ias.rakuten.co.jp)に切り替えを実施したため、pitattomatch.comにつきましては弊社にてドメイン権利の更新をしておりません。
本日(2011年10月20日)現在で、弊社以外の方が取得・管理されている状態です。
(以下省略)
失効ドメインを取得した者が、前所有者がばらまいた配信タグを同じファイル名で用意して悪用するというのは以前もあり、私も記事にしました。
ザッピングサイトのドメイン失効ってヤバイ話じゃ?(2008.11.13)
そのときは、ソーシャルブックマークのタグで、ものの見事に失効ドメインを悪用されてしまって、タグ(Javascript)のURLで別のスクリプトを読ませることで、数万だったか数十万だったかのサイトが悪意のあるサイトにリダイレクトされたようです。
そのソーシャルブックマークの利用が登録制でなかったため、配信会社からユーザーに連絡することもできず、被害を大きくしてしまったと記憶していますが、今回はどこに問題があったのでしょうか?
そりゃ失効ドメインを悪用する者がいちばん悪いのだろうけど。
これは楽天の不手際?それとも楽天にシステムを2008年5月に譲渡した株式会社プロヴィデンス?それとも貼って無効のまま放置中のユーザー?
株式会社プロヴィデンスは倒産したはずなので、残るは楽天か放置し続けるユーザーか?ってことだけど、まあどっちもどっちかな。
楽天も、そのドメインで悪用しようと思えばできる配信タグを提供していたわけだし、もう数年ぐらい持ち続けたっていいのに・・とは思います。
しかし、放置ユーザーも問題大ありですね。
なにしろ半年以上前にサービスを停止しているんだし、その間、業務をやめる予告とか、やめましたとか、何度もメールで連絡はあったはず。そう考えると、たぶん大量生産でサイトを作ってタグを組み込んで、そのまま放置しているアフィリエイターとか、ちょっとブログをやってみて、長続きせずに忘れ去ってしまった人とか、タグを削除してくれとメール連絡が来ても「別にいいよ、もう興味ないし」みたいな感じなんでしょうね。
そりゃ放置してるんならサイト(ブログ)がどこかにリダイレクトされようが汚染されようが、行かない本人は痛くもかゆくもないはずです。
しかし被害を蒙るのは、放置されたサイトにたまたまアクセスして、危険なサイトにリダイレクトされたりスパイウェアに感染してしまった過失のないネットユーザーのはず。
実は(放置によって)知らず知らずのうちに加害者の片棒を担ぐことも、あることに気づいてほしいものです。