BASEという簡単にネットショップが開けるサービスの件。

paperboy&co.の創業者で有名な家入さん率いるLivertyが、今日(2012.11.20)BASEというECサイトのサービス(誰でも簡単にネットショップを開く事が出来るサービス)をスタートさせましたね。

https://thebase.in/

さすが「新しいビジネスやウェブサービスを立ち上げまくるモノづくり集団」だけあって、スピード感あるのですが、サイトを見回っただけでは(頭の固い自分には)なんだか発想がトビすぎてイマイチ理解ができなかったです。

http://liverty.jp/のサイトにあった

新しいECサイトのプラットフォーム。今までECサイトをつくる技術が無くて作れなかった方、ECサイトを始めるにはお金と時間がかかると思ってる方、自分でモノづくりをしているけど売る場所・公開する場所が無い方、そんな全ての方の悩みを解消するサービスです。

という説明とBASEの公式サイトにあった説明と合わせて理解すると、「個人ショップ」のサービスですね。
サブドメインを提供して、簡単な操作で個人ショップを立ち上げさせ、面倒な決済関係はすべて設定済み?

ん~、具体的なところが外側からはわかりません。
それと、Livertyさんはどこで儲けるのかな。
サイトの説明を読む限りは手数料がない。商品が売れても手数料がない。カードの手数料(3.6%+40円)もペイパルそのままの料金。
つまり儲けないにしても、維持費の捻出もないってところで不思議。
テンプレートに広告でも出すってことなら事前説明があるだろうし。
参考に、既に公開したショップがないかググったけど、サービスが今日リリースだからか、残念ながらまだ1サイトもヒットせず。

ま、うまくいけばいいんですけど、誰でも(海外在住でも)簡単にネットショップを開く事が出来るという点は、裏返せばショップの信用度ってのがどうなってるのか、ショップと消費者のトラブル(納品遅れ、品物が届かない、返品できない等)とかは?
きっとLivertyさんが審査して・・と思ったけど、5分でショップ作れるぐらいだし、Webにあった

Q. お店との連絡がつかなくなりました。どうしたらよろしいでしょうか。
当方では、責任を負いかねます。

とか、

返金・キャンセルについて
各ショップ運営者へお問い合わせ下さい。

とか見ると、集めたショップ店の信用には関知しない感じです。
確かにLivertyという組織そのものが、会社組織なのか、家入さんの個人事業なのかさっぱりわからないんですけどww。
詳細は走りながら考えるとか、リスクを心配してやらないよりはさっさとやったほうがマシ、みたいな考えがあるんでしょうね。

ま、個人で商売したいとか売りたいモノがあるけど、Webの知識もカネも乏しいって人には支持されるサービスじゃないでしょうか。

自分はどこで利益(or維持費)を出すのかって、非常にツマラナイところに興味があるのですが、Livertyさんはこの5月にもstudygift.net(学費支援プラットフォーム)をサクッと立ち上げサクッと停止させた実績(?)があるし、ネットの片隅からナマ温かく見守りたいと思います。

(2012.12.19追記)
いま見たら、https://thebase.in/のページの下の方に、「実際のショップを見てみる」という情報が追加されて、行ってみると確かに簡易的ではあるけど通販ショップのカタチができていますね。デザインテンプレートは従来のECサイトっぽくなくて、なかなかカッコいいんじゃないでしょうか。
昨年あたりから流行り出したハンドメイドの店なんかにはピッタリかと思います。

(2013.02.23追記)
日経新聞のインタビュー記事に、鶴岡裕太社長のインタビューがありました。

 「いまは正直、1円ももうかってない。ユーザーが増えるほど、システム投資がかさむので逆ざやになる状況。ゆくゆくは、流通総額が増えるほど決済代行会社に支払う手数料も下がっていくので、その浮いた分を収益源としていきたい。

なるほど。
決済代行に支払う手数料のサヤですか。
それって導入しているペイパルのカードの手数料(3.6%+40円)をさらに安くしてもらって、ってことですよね。
すでに3.6%しかないから、ほんの0.6%とか1%とか?
月10億円ぐらい売りがあっても、1%なら収益はたった1千万円。
システム維持や家賃、経費を考えると社員は数人しか雇えないレベルですよね。
ん~。1年後どうなってるんでしょう。
でも、こういうトライは嫌いじゃないので、頑張ってほしいものです。

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