(2017年3月14日に記事を更新しています。)
2017年3月現在、”領収書一括表記 宿泊プラン”で検索すると、以前よりはヒット数が減ったとはいえ未だに売りにしているホテルがあります。
ホテルアベスト(チェーンホテル)とか、高槻W&Mホテルとか。
この、ビジネスホテルに泊まって金券(QUOカード)を2,000円とか5,000円とか、高いところでは10,000円分ホテルから貰って領収書は一括で書いてもらう行為は、それをヨシと考えている人にとっては朝食付きやクリーニングを利用した料金や通話料といった類の追加料金と同じ感覚なのでしょう。
せめて、”後ろめたさ”ぐらいは欲しいところだと思いますが、一度利用して会社からも注意されず、何度か利用してしまえば、あったかも知れない”後ろめたさ”も薄れていくのでしょう。
しかし、朝食料金やクリーニング料や通話料などはホテルのサービスであり、出張に伴う経費として理解できるものの、金券は現金ではないにしろ、ほぼ現金。しかも出張に伴う経費ではない。
新幹線の割引切符を金券屋で買って、交通費は定価で処理なら問題ないだろうし、浮いた金で弁当でも缶ビールでも買って楽しむのは賛成だが、そういったボーダーラインが、ちょっと監視の目が外れたらやってしまうというのは、ホント情けない。
で、先ほど書いた「高槻W&Mホテル」では
嬉しい領収書一括表記可能
全国の様々なお店で使用できるQUOカード付プラン、高槻W&Mホテルのビジネスマン応援プランになります。
宿泊料金とQUOカード料金が一緒になったプランですので領収書も一括表記できます。
と、WebサイトのTOPページにありますが、結局はリベートであり、会社に5,000円分の損害を与えるということは少額とはいえ背任行為。
それをビジネスマンに促すホテルというのも普通の会社であれば利用を禁止してもおかしくないと思います。
以下は2012年のオリジナル記事)
記事タイトル通り、”領収書一括表記 宿泊プラン”で検索すると、宿泊料金とQUO(クオ)カード料金が合算され、領収書も宿泊費として一括表記のできる宿泊プランがゾロゾロとヒットします。
そんな記事を知ったのは「自動ニュース作成G」というニュース投稿サイトに掲載された、下記のMSN産経ニュース記事。
出張で小遣い稼ぎはダメ! 企業に金券付き宿泊プラン「回避」の動き(2012.9.3)
いくつか検索結果を辿ると、おおむね下記のようなプランが出ます。
聞きなれないホテルとか、ローカルな小都市ばかりかと思えば、あれれ・・意外に有名どころもあったりして・・。
確かに1000円程度のQUOカードなら受け取るほうはまだ気軽でしょうけど、さすがに現金ではないとはいえ中には1万円ってのもあり、マズイことに”領収書一括表記”。
つまりは結果的にホテル自ら負担というのではなく、会社にその分転嫁してるリベートですよね。それで出張費を精算したら、行為そのものは背任行為って言われても仕方ない感じです。
出張時の宿泊費を一律に決めて支給している企業より、実費精算する企業が多いので、そういうホテル側の発想もわかるし、どこかのホテルがやったら他のホテルも追従するってパターンなんでしょう。
ただ、こういう裏技がはびこると、出張族の多い企業からすれば(ブラックリスト的に)「あのホテルは利用禁止!」ってことになりかねない気がします。