ブログ名の設定は、まだ。 ネット社会の一粒の"地の塩"でありたいと思っています。

いまさらですが、「ネットの電話帳」はプライバシー侵害だと強く思う。

2016年05月13日 · カテゴリ:Webサービス関係

「ネットの電話帳」という個人のサイト(2012年6月開設)があります。
氏名と都道府県や市町村等で絞ると、住所及び電話番号が表示されます。
少し珍しい名前だったり、珍しい名前でなくてもある程度住んでいるところに目ぼしが付く場合は、ほんの数10秒で特定されてしまうわけです。

ntt

元は過去(2000年版、2007年版、2012年版)のNTTの個人名電話帳「ハローページ」のデータで、サイト主(男性)曰く、「公開された事実を提示したに過ぎない」という話。

確かに個人名電話帳(ハローページ)というのは、特定の地域内で特定の個人や商店(業種)などの電話番号を調べるというのが主な目的でしょう。
しかし電話帳という印刷物であれば、まずはどこの市町村に住んでいるとか、店を構えていることを事前に知っていなければ実際には調べきれません。また、全国の10年前や15年前の古いものを入手するのも困難ですし、そういったアナログ的なめんどくささがあって、ある意味興味本位な使われ方がされにくいものだったと思います。

それがデータとなって、自由に、全国で、古いものまでネットでサクッと簡単に調べられるというでは、話がまるで違ってきます。
確かに電話帳データを企業が購入して使っているというのは、テレアポ会社を経営していた(今は廃業)知人が教えてくれました。特定の地域で一軒家っぽい住所の電話番号にモニター集めのセールスをしていたと言ってましたが、購入したものを無料で一般にネット公開するという発想は購入企業にはないはずです。

さて、その「ネットの電話帳」の個人情報保護方針ページには

削除要請について
弁護士、官公庁、警察、暴力団等、どのような個人、団体、組織、機関によるものであっても、個人情報保護法・施行令に従い全て断固として拒否します。 例外はありません。

と、(個人情報保護法・施行令に従い、削除要請拒否って意味不明ですが)書かれています。

気付きませんでしたが、産経WESTでも記事がありました。

「ネットの電話帳」はプライバシー侵害か NTT「公開情報」で打つ手なし “削除要求”にヤフー、グーグルも苦慮
 NTTの電話帳に掲載された個人情報をインターネット上に転載することはプライバシー権の侵害にあたるのか。京都市の男性が、インターネットサイト「ネットの電話帳」に転載された個人情報の削除をサイトの運営者に求めて今夏、京都地裁に訴訟を提起した。(以下省略)

訴訟は京都の島崎法律事務所のサイトにありました。
「ネットの電話帳」によるプライバシー侵害【本日、提訴】 2015.8.14

この法律事務所の記事にもありましたが、昔は電話帳に氏名、住所、電話番号を掲載していたとしても、今そんな古い「公開された情報」を今さらネットに晒されるのは苦痛に思う人は少なくなく、当該サイトの掲示板には削除を求めて批判が溢れています。
過去掲載していたというのは10年、20年前なら別に特別なことではありません。
過去に掲載してただけで、今だにネットで自分の電話番号と住所が特定され続けられ、拒否もできないのは(リベンジポルノっぽくて)カンベンです。
そういった自分の氏名から住所や電話を知られたくないという個人の意思を無視するのは、違法かどうかはともかく、どう考えても「反道徳的」な行為でしょう。

残念ながらNTTの電話帳データは著作権とは認められないようで、最近話題になっているDMCAにも侵害の申し立てができなさそうです。
今は上記の島崎法律事務所(京都)の弁護士さんが頑張ってくれるのを願うしかないようです。

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