Webの企画・制作に人月・工数計算は無理がある。


@ITで「人月での見積もりがエンジニアをダメにする」という問題提議から、同サイトの「会議室」というコーナーでSE及び関連関係から様々な意見が書き込まれています。

ちょっとその「会議室」というコーナーのスレッドを読んでいて驚いたのは、SEの業界では人月や工数というものは、もはや解決された?というかシステムの業界ではすっかり認知・承認されたものだと思っていました。
でも実は、消化不良というか、ベストな計算方式ではないと思いつつ使っていたわけですね。

しかし、やはりSE業界的には常識であるのも事実のようです。

彼らとは、いわゆる動的サイトの立上げや改定では、いっしょに仕事をすることがよくあります。
その際、彼らが私の制作分野までプロジェクトの一部として管理する場合に、この人月とか工数というものに付き合わされることが少なくありません。

ある意味HTMLコーディングあたりであれば、1人で何日ぐらいといった「計算」がしやすいのですが、企画・制作部分に関してはかなり無理があります。確かにWebデザインのラフ出しとかも大体何日ぐらいデザイナに与えて・・といったスケジュール上の計算はします。
また、プロデューサが社内の人件費の管理として、その仕事が採算に見合う見合わないといった検証としては、デザイナであろうがプランナであろうが月いくら(人月)的な考えはあります。
しかし、制作プロダクションが外部(クライアント等)に対し○日間×工数単価=企画・制作料、などといった計算式は見積りには書く文化がありません。

例えば4日で仕上げる企画とかデザインがあったとして、1日が25%の進捗になるという計算には絶対になりません。
どちらかというと4日でコツコツ作り上げるというより、3日の試行錯誤の猶予をもらって、のこり1日で仕上げる、というような表現のほうが正確だと思います。
そのような過程に工数はあてはまりません。

前出の@ITの記事では、個人のスキルを頭数で計算することでモチベーションが落ちるとか、いろいろ書いていますが、そんなことは人件費的に検証するのはあたりまえなことのように思います。問題は、それをクライアントとの間に置いて交渉資料にしている文化ではないでしょうか。

システム会社に、とある大規模サイトのWeb制作の総工数が何日で、現在の完了工数を求められ、適当に書き込んだ覚えがありますが、そういう進捗会議の資料づくりは本当に苦痛だったことを思い出しました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。