Using CSS to hide textはスパムな記述方法か?(「text-indent: -9999px;」など)

HTMLを作成(コーディング)する際、現場で出てくる話に「リンクテキストを背景画像に置き換える手法は大丈夫か?」というのがあります。
大丈夫か?とはスパム扱いされないか?ということです。

簡単な事例を出しますと・・
HTMLには<li>○○○テキスト</li>としておきながら、その○○○テキストは「text-indent: -9999px;」といった指定でブラウザの外に飛ばしてしまい、代わりに<li>の背景にタイトル画像をもってくるCSS指定が該当します。

まあ、大丈夫か?と言っている人に限ってきちんと調べてなかったりするわけで、じゃあGoogleのガイドラインではどうかと検索すると・・

隠しテキストと隠しリンクというページに

過度のキーワードなどのテキストは、次のようなさまざまな方法で隠される場合があります。

* 白の背景で白のテキストを使用する
* テキストを画像の背後にテキストを含める
* CSS を使用してテキストを隠す
* フォント サイズを 0 に設定する

隠しリンクとは Googlebot でクロールされることを意図し、ユーザーには読み取れない次のようなリンクです。

* リンクが隠しテキストで構成されている (テキストの色と背景色が同じであるなど)
* CSS を使用して、高さが 1 ピクセル程度の非常に小さいハイパーリンクが作成されている
* リンクが小さな文字 (段落中のハイフンなど) に組み込まれている

WebのHTMLコーディングをする際、用いられる方法は(上記の記述の中では)
* CSS を使用してテキストを隠す(Using CSS to hide text)・・にあたります。

Googleの文章を見る限りは「過度のキーワード」「次のようなさまざまな方法で隠される場合があります」という例に出ただけ。
HTMLコーダーがやろうとしていることは「過度のキーワード」の埋め込みではないし、リンクも隠しリンクではありません。
ユーザビリティを高める目的のCSS手法といえます。
・・ということで、Googleがスパムかどうかの判断を正確にすれば問題ないわけで、私は「大丈夫」と判断しました。

でも判断するのはGoogleです。

(2009.12.24追記)
「text-indent: -9999px;」の話。

2008.09.19に、上記の
「Using CSS to hide textはスパムな記述方法か?(ウェブマスター向けガイドライン)」
という記事を書きました。
そのときは、ユーザビリティが目的で「過度のキーワード」の埋め込みや隠しリンクでなければ、スパムじゃないだろうといった個人的な考えを記しました。

それから1年以上経過しましたが、今月(2009.12.15)、またGoogleがWebmaster Central 日本版 公式ブログにおいて、「text-indent: -9999px;」のCSS記述を例にした下記の記事が出ました。

隠しテキストは Google のウェブマスター向けガイドライン違反です
(以下抜粋)
代替テキストが、ユーザーに読ませることを想定し、ユーザーにとって有益なものであると考えられるものであれば ( 例えばテキストブラウザや、テキスト読み上げソフトをご利用のユーザーのために書かれたものである場合 ) 、問題はありません。しかし、ユーザーのためではなく、検索エンジンのためにそのテキストを書いてしまっている場合は、サイトが検索結果から削除されてしまうことがあります。

やっぱりポイントはそこですね。
最初「隠しテキストはガイドライン違反」って早読みしてドキっとしましたが、代替テキストが、ユーザーにとって有益なものであると考えられるものであれば問題はない。とりあえずは安心しました。

(2013.09.06追記)
(text-indent:-9999px;)に関しては最近それを使わないCSS手法が採用されるようになりました。
際しくは下記のブロガーさんが書かれています。
http://blog.bricoleur.in/archives/1977

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