(2017年3月23日に一部内容を更新しています)
私のとある記事にリンクしてくれてる人がいたので、その方(HP素材のおすそわけ。さん)のとこでリンククラブの事件を読んでたら、昔の「カントリーインターネット」事件を思い出しました。
リンククラブ事件は
(47NEWS 2009/01/10より引用)
通知なく利用料値上げと苦情 総務省、ネット会社聴取へ
ホームページ作成者にサーバー提供などを手掛けるインターネット関連会社の利用者から、事前に十分な通知がないのに利用料を値上げされたなどの苦情が、総務省に届いていることが10日、分かった。総務省は電気通信事業法違反の疑いもあるとみて、週明けに同社から状況を聴取する。
総務省によると、この会社は「カイクリエイツ」(東京)で、貸し出すサーバー名は「リンククラブ」。これまでに「通知なく利用料を値上げされた」「1万円を口座から引き落とされた」といった苦情が20件ほど寄せられている。
まあ勝手に利用料を値上げして、一方的に口座から引き落とされたわけです。
当時の会員数は(推定ですが)2万人程度だったようです。
リンククラブ自体は2017年現在も営業しているプロバイダで、現在の会員規約には
年会費にはニューズレターの代金、送料が含まれます。事務局は諸般の事情により事前の予告を持って事務局が適当と判断する方法で、年会費の価格およびその支払い方法、支払時期を変更できるものとします。リンククラブは安全対策などの諸般の事情により、リンククラブが必要と判断した場合、臨時の料金、会費を事前の予告を持って課金する場合があります。
となっています。
その「臨時の料金、会費を事前の予告を持って課金する場合があります。」という文面が2009年当時「臨時の料金を予告なく課金する場合があります」とあったようで、「予告なく」というくだりが「事前の予告を持って」に改定された模様。
予告があっても1万円ともなるとかなり慎重にすべき話です。
話は脱線しますが、2017年になっても懐かしいフレームを使ったページでしたので、会社・サービスはあるものの、実態は不明です。
そして片や今から5・6年ほど前(2003年)にあった、広島県のプロバイダーの「カントリーインターネット」事件は下記。
(「カントリーインターネット問題」サイトより引用)
広島県で会員数千人を抱える地方プロバイダ。
2003年6月2日、会員に「プロバイダ料金を3倍に値上げする、問い合わせには一切応じない」と言う旨のメールを送りつけた。
それ以降、会社の電話番号は一切繋がらず、記載されていた住所にも会社は存在しなかったとの情報も入ってきている。
会員から多くの苦情が各機関へ殺到、その後新聞やネットニュースでも扱われるようになって事態が明るみに出る。
経営者は役所や新聞社に対して値上げ理由、問い合わせ拒否についての説明、値上げ時期の延期を考慮する発言をしたと言う情報もあるが、会員には直接何のアナウンスも無かった。
そして6月26日17時頃、突然回線が繋がらなくなり、カントリーインターネットのサイト(http://www.potato.ne.jp)も会員のHPごと消滅する。
カントリーインターネットは会員数は1万人に満たなかった規模のようです。
だけど、こういうことってユーザーも集団で、かつ日本国内だから、まだなんとか救われたりすることも多いわけで、国外のサービスだと・・。
泣き寝入りというか、取られ損の確率も高まるでしょうね。
ところで。
カントリーインターネット事件は(広島地方の事件とはいえ)こんな酷いニュースになったドメイン、www.potato.ne.jpですが、なんと欠番ではない。
旭川ケーブルテレビのサイトになっちゃってるんですね。
う~ん。旭川ケーブルテレビって、北海道が全国一のじゃがいも(馬鈴しょ)産地だけあって、どうしても「ポテト」にしたかったわけですね。