2009年の記録:MfAのMultiSearchが「漢和塾」の商号を偽称した事件。


(2009年にあった1つの記録として掲載しておきます)

当時、私はMade for Adsenseのスパム手法をとるサイトが多く、広告主にとっても一般Webユーザーにとっても好ましくない傾向であるというスタンスで、ブログ上で批判記事を多く書いていました。
Made for Adsense(MfA)とは広告のために作られた情報価値の乏しいサイトにAdsense広告を貼ってクリックさせるもので、Made for Overtureとか、貼る広告は様々。内容が乏しいため、広告クリックもされやすい状態となっており、さらにそのサイトの広告を同Adsenseに出稿し、安い広告料でアクセスを集め、高い課金の広告をクリックさせる利ざや稼ぎという意味でアートビラージサイトとも呼ばれていました。

そのような中、2008年10月に、MultiSearch(商号 Kanwajyuku, Inc.)というアートビラージサイトを目にしました。
URLは現在は使われていませんが、http://multisearch.jp でした。
Webページでわかる情報では
商号: Kanwajyuku, Inc.
住所:〒150-0031 1-14-12 Ginza, Chuou-ku, Tokyo
とあり、郵便番号は違えど、同じ住所に「株式会社漢和塾」があることから、このサイトは「株式会社漢和塾」の運営するサイトであると指摘をしました。

ところが、その3か月後(2009年1月9日)漢和塾、代表の小川様よりコメントを公開で頂きました。
公開コメントでしたのでここに引用させていただきます。

擬似商標「Kanwajyuku.Inc」の件
漢和塾、代表の小川と申します。
ブログでご指摘いただいておりましたが、弊社漢和塾とMuitiSearchなる会社は一切関係ございません。

また弊社の商標はkanwajukuで、-jyukuではありません。
ローマ字式等特にこだわらず、HPアドレスも含め-jukuで統一しております。

調べてみると、MultiSearchなる会社は、住所は同じですが郵便番号は違ってる上に、掲載されていた電話番号にかけても留守番電話でした。別の方からも指摘されてようやく事情が飲み込こめましたが、コメントのように、漢和塾自体が悪質な会社と同一視されては、弊社も被害者、どのようにしてこのような行為を阻止すればいいのか、ご教授いただきたいところです。
コメントをいただいた方も含めて、事実を述べさせていただきました。漢和塾は、銀座で中国語の教室をしている会社ですし、私はそもそもネットのことなど詳しくありません。

私はそのご丁寧なコメントを頂戴し、記事を訂正しつつ、漢和塾様および小川社長様には改めてお詫びのコメントを掲載しました。

確かに漢和塾様は、正しく「kanwajuku」というスペルを使用しており、MultiSearchの商号は「Kanwajyuku」。
私もそれには気づいており、
なぜ漢和塾は(ju)なのに、Kanwajyukuは(jyu)なのでしょうか。
ヘボン式でも日本式でも訓令式でも、ローマ字で「じゅ」を「jyu」とあらわした歴史はありません。

と書きましたが、これは明らかに漢和塾様を想定した類似商号でしょう。
確かに旧商法では類似の商号で、同一の営業を目的として同市町村(区)内で登記することができないという規制は、新会社法では類似商号規制の廃止となっているとのことです。
しかし、同一の営業ではないしろ、同市町村(区)内どころか、同じ住所です。
明らかに意思というか、誤認させようとする作為があります。

では、いったいこのMultiSearchの「Kanwajyuku」、現在は無くなってしまっているサイト(http://multisearch.jp)はなんだったのか?
(Web魚拓をとっています)
http://s04.megalodon.jp/2009-0110-0019-24/multisearch.jp/company.php

http://multisearch.jp/のIPアドレスは「124.38.187.9」(usenのIPアドレス範囲のはず)
1つのIPを複数のMfAサイトで使いまわしている可能性もあります。
ドメインも取得代行会社の名前(GMOグループのpaperboy&co)なので不明です。

ただし、漢和塾様と同じ住所なのに、郵便番号だけ違っていて〒150-0031(渋谷区 桜丘町)になっていた件ですが、この郵便番号には、GMO傘下でMfAスパムがお得意だった、現在は無くなっているユニコミュニケーション株式会社(live-navi.jp)が偶然、あります。
これは、たかだか郵便番号が同じで同じスパム手法が得意な会社がそこにあったというだけの、根拠の薄い私の勘繰りです。

さて、そのMultiSearchですが、翌週(2009年1月17日)にはMultiSearchの会社概要を改訂していました。

修正前は
 【商号】Kanwajyuku, Inc.
 【所在】〒150-0031 1-14-12 Ginza, Chuou-ku, Tokyo
 【TEL】03-3277-2631

 http://s04.megalodon.jp/2009-0110-0019-24/multisearch.jp/company.php(Web魚拓)

修正後は
 【商号】株式会社インセプション
 【所在】千代田区大手町1-7-2 東京サンケイビル27F
 【TEL】03-3277-2631

http://multisearch.jp/company.php

たぶん漢和塾(小川社長)様が、商号偽称としてMultiSearchに連絡(抗議)されたことで、MultiSearchが修正を余儀なくされたと推察しています。
しかしどうしてMultiSearchがKanwajyukuという類似商号を使ったのか、漢和塾の住所を表示していたのか、漢和塾(小川社長)の知らないところで関係はなかったのか、そんな疑問は結局不明なままです。

とりあえず「株式会社インセプション」という会社名が(即席かもしれませんが)表示されました。
(※2017年現在は同名の企業はあるものの、ここにとりあげた会社とは異なる企業と思われます。)

新しい所在地は、大手町の一等地、東京サンケイビル27F。
東京サンケイビルの27Fとは、1人でも借りられるレンタルオフィスです。

さて、当時はMfAと言いつつ実際はAdsenseを利用したアートビラージサイトはGoogleのインデックス削除、アカウント削除が厳しく、実態はyahooのOverture(現在のYahoo!リスティング広告)がよく使われました。Overtureには当時アービトラージサイトへ広告を貼ることに対しGoogle(Adsense)ほど厳しくはなかったことが背景にありました。

2017年現在、アートビラージサイトを見かけなくなりました。これはYahoo!リスティング広告でも広告掲載基準で明確にアートビラージサイトを禁止したことによるのかも知れません。


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