(記録として残しておきます)
2010年1月15日
Googleが中国政府による情報検閲を受け入れていたり、検索結果までコントロールさせられていたというのは知らなかったけれど、無理してやることはないでしょう。
それに中国のインターネットユーザーの約7割が使っているという検索エンジンは「百度(バイドゥ)」でしょうから、ユーザーに影響は少ないのかも。だけど、もし撤退したら「百度」は大喜びじゃあ?
そうなると、なんだかGoogleを疎ましく思っている「百度」の政府を通じた策略って感じもします。
Google、中国から撤退か Google.cn 閉鎖の可能性も
米Googleは2010年1月12日、公式ブログで、中国版Google.cnの閉鎖を検討していることを明らかにした。人権活動家に対するサイバー攻撃により言論の自由が脅かされていることを理由として挙げている。
(中略)
今回、Googleは中国版検索の検閲継続を認めない方針を決定。今後数週間、中国政府と検閲のない検索エンジン運営の可能性について協議の場を持つという。この話し合いの結果、Google.cnの強制的閉鎖や中国オフィス閉鎖の可能性を示唆している。
ところで、google.cnの検索結果には広告が出ないところを見ると、そこでのアドワーズの広告収入はなさそうですが、Adsenseは中国版があります。Adsenseは日本語版も中国版も全部google.comでやってるから、もし撤退するにしても検索サービス(Google.cn)だけなんでしょうね。
2010年3月23日追記
終わってしまったgoogle.cn。
ニュースでご承知の通り、「google.cn」にアクセスした場合、香港サイト「google.com.hk」に転送されるようになりました。
人権侵害や核問題といった1国の内政に関しては、いままでは国際的な民間世論や政治的な外圧だけだったと思いますが、1つの民間企業(google)の撤退による検閲反対行動ってのは初めてなんでしょうね。
しかしSankei.bizのニュースによると
香港のグーグルサイトでは、中国当局が要求する検閲は行われないとされる。しかし一方で、中国本土からアクセスする大多数の利用者にとっては、自らが利用する接続業者の段階で検閲がかけられる。このため、無検閲のグーグル香港サイトを利用したとしても、結果的に検閲の網がかぶせられることになる。
「google.com.hk」も中国本土からのアクセスでは村八分というか検閲を蒙るようです。
とりあえず、上記は「google.cn」の画面キャプチャー。記念写真じゃないけれど。
「google.com.hk」とは微妙に違います。
2013年2月12日追記
結局、Google.cnは検索サービスもやめて、TOPページだけ残し、中身は2010年3月には「Google.com.hk」(香港)になってしまいました。
現在のGoogle.cnには下記の画像が貼られていました。
クリックすると「Google.com.hk」(香港)にリンクします。