サントリー「鏡月グリーン」の「東海」と「日本海」の表記問題。

サントリーの販売している韓国焼酎「鏡月グリーン」の“東海”表記事件の件ですが、ニュースをまだ見ていない人は、こちら。

「東海」と「日本海」併記 サントリーが謝罪(イザニュース/2011.08.19)
サントリーホールディングス(本社・大阪市)のホームページの商品紹介で、「東海」と「日本海」の表記が併記されていたことが19日、分かった。文章は4月から4カ月にわたって公開されていたが、抗議が殺到したため、同社は19日午後、サイト上から削除。「広告上の表現で、地名に関する見解を表明するものでない」とする謝罪文を掲載した。
(以下省略)

サントリーともなれば商品担当部署、宣伝関係部署、制作会社の多くが関係しているはずで、発注者と受注者の間でサクッと作ってさっさと公開したとは思えません。
それに、鏡月グリーンはすでに“前科”があったわけで・・・。

サントリーは“うっかり者”ばかり?韓国焼酎でまた大ミス(ZAKZAK/2011.08.20)
(以下抜粋)
同社は05年に鏡月グリーンのCMで日本海を東海と表現。抗議が寄せられたため、《制作会社がそのまま「東海」と引用してしまった。私どもの認識不足・チェック漏れ》と陳謝した。だが、今回も同じミスが起きてしまった。

日本人のコピーライターが、なにも資料がないところから「東海(日本海)」と書くはずはありません。
元々「東海」とあった翻訳文に(日本海)を足したんだと思います。
それで済むと思うところが認識不足と指摘を受けても仕方ないところです。
しかし、今回が初めてのミスではないとすると、想像するに、韓国のメーカーが作った商品ネーミングの説明

韓国/東海(日本海)に隣接した湖「鏡浦湖」(キョンポホ)のほとりにある古い楼閣「鏡浦台」(キョンポデ)で、恋人と酒を酌み交わしながら、そこから見える5つの月を愛でた詩に由来

を翻訳して利用しているんだろうと推察します。
それが事実なら、韓国のメーカー側も日本に輸出して円を稼ぎたければ、普通はそのキーワード(東海)は配慮するのが当たり前。

日本のメーカーだって、韓国に輸出する商品があったとして、それに「日本海の荒海で育った○○をふんだんに使ったXXXです。」という説明を韓国には送らないと思います。
極端な話、もし新潟の酒「日本海」を韓国に輸出しようと思ったら、
(絶対しようと思わないでしょうけどww)
やはり配慮するはずで、間違ってもそのままの名前じゃ売れないでしょうしね。

あ、右の写真は参考ですww。

まあ冗談はともかく。
担当者も制作者も変わるから、同じスタッフじゃないと思いますが、体質は変わってないということですね。
しかし、コピーに出てくる“東海(日本海)”という単語で、これに関係したスタッフはピンとこないんでしょうか。

謝罪文には「チェックが至らなかった」とあるので、つまり、先日のフジテレビの「Little Boy」Tシャツ事件(ドラマスタッフがその意味を知らなかった)と同じく、関係したスタッフが、韓国の騒ぐ日本海呼称問題を知らなかったとか、問題として認識してなかったということですよね。

実際、竹島は別格というか知ってないとおかしいレベルですが、それ以外の韓国が発するイチャモンに対する日本人の認識率って意外に低いのかも知れません。
そこいらにいる韓流ファンのオバちゃん達なら、日本海呼称問題を「なにそれ」「知らない」って言いそうな程度の認識じゃないかと思います(オバちゃんに対しては完全に私はそう思ってます)。

確かに韓国が日本に対して勝手につけてくるイチャモンやら世界的に無視されている発言やらを、こっち(日本人)がすべて認識することは不可能でしょう。
しかし、映像にしろメディアにしろWebにしろ、制作者ならば、やはりニュースを騒がしたキーワードぐらいは認識してほしいところです。

(追伸)
先日あったフジテレビに関連した花王のAmazonでの炎上と同じく、今回もサントリー製品がAmazonで荒れていますね。
Amazonレビューが企業への不満表明の場に 今度はサントリー製品(ITmedia/2011.08.19)
さすがにAmazonが抗議の場になってるのは行きすぎな行動。やはり書き込みが簡単だし、ウケねらいも若干あるような気がします。

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