思えば何度も出会い系のスパムメールについで書いてきたけど、例えば最近では下記。
LINEにも来た、芸能人のマネージャーを語る出会い系詐欺メッセージ。(2012.06.21)
これはアイドルのマネージャーさんからでしたが、それはいいとして。
昨日(2012.10.25)、AKB48メンバーを騙り、約43万人が迷惑メールの被害に遭ったとされる出会い系サイト「アグライアジャパン」の元社長(相川祐介)らが逮捕されたニュースがありました。
そこで気になったのが、ニュースに出てきた下記の数字。
約4億9000万人分のメールを購入(報道によって若干違いあり)。
約2億1千万円を売り上げていた。
約1億1000万通のメールを送信していた。
約43万人の会員(被害者)。
たぶん1回だけサイトを利用した人もいれば、何10万円も(ホント?AKBの誰かな?とか)夢見てツッ込んだ人もいるんでしょうね。
まあ関心のあるのは被害金額の方ではなくて、何通迷惑メールを出せば何人引っ掛かるのかという確率の方。
約1億1000万通(と言っても人数ではなくメールアカウントの数ですが)送って43万人が引っ掛かったということは、
1億1000万通送信=43万人被害(=2億1千万円の売上)、約分すると、
256通送信=1人被害(=488円の売上)。
えっ?
ちょっとちょっと、これ高確率すぎない?
だいたい赤ん坊も高齢者も入れた日本の人口(1億2,600万人)の、約4倍近くもの数のメアドを買って送ってる時点で「メアド数>人数」なわけで、256通送ってもその何分の1とか、例えば実質40人とか50人とかにしか届いてないはずじゃない?
それで1人騙されてる?
だとしたら、学校のクラス全員に「AKB48のメンバーのメール!!」ってなると、クラスで1人ぐらい騙されるような高確率じゃない?
冒頭に書いた「LINEにも来た、芸能人のマネージャーを語る・・・」では、
今担当してるのは国民的とも言える、多分皆さんご存知のタレントです。
ここ最近本人が雑誌やテレビでの取材、番宣目的での番組出演などで非常に疲れており、精神的に病んでしまっているようなのです。
というメッセージで、AKBとは書いてないのですが、このメールでも結構被害者がいたのかも知れません。
しかし、1通送信して1.9円の売上。
メアドの仕入れはググると0.09円以下で、いくつも販売サイトがヒットします。
こんなメールを受けて騙される人がいて、悪徳業者が割の合う(儲かってしまう)内は迷惑メールも減らないのでしょうね。
(2013.06.13追伸)
本日読売新聞のニュースにあった記事ですが。
アイドルになりすまし、37万人から116億円
芸能人らを装ったサクラが、メール交換を持ち掛けて出会い系サイトに誘導し、高額な利用料を請求する「サクラサイト商法」で金をだまし取ったとして、警視庁は13日、東京都新宿区のサイト運営会社「ウイングネット」の元役員ら男女9人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。同庁によると、同社は昨年6月までの約2年4か月間に全国の約37万2000人から約116億円を売り上げており、同庁は大半が同商法によるものとみて余罪を調べている。
(以下省略)
前田敦子さんやマネジャーらになりすましたという手口ですが、被害者37万人で116億円。
1人あたりおよそ31,200円。
前出のアグライアジャパンは1人あたり488円だったので、ウイングネットは異常に被害額が高い感じです。ひょっとすると被害者37万人というのは、調べればもっと大勢なのかも知れません。
しかしホントよく騙されますね。
騙すほうが悪いのは百も承知ですが、騙される人が多いというのも、こういった迷惑・詐欺メールが減らない理由にもなるわけで、騙されるほうもいい加減に頭を冷やしてほしいものです。