ペイパルの請求書ツールについて&ビジネスアカウント登録に必要なもの(備忘録)。

下記の記事に出てくるメール決済(請求書ツール)について、腹立たしい仕様のウソの説明があったので別に記事にしました。
参考:ペイパルのメール決済は、ウェブペイメントプラス(月額3,000円)がないと使いものにならない詐欺的な話。

BtoCの通販を小規模に営む無店舗の会社で、時々完全にオーダーメイドになってしまう商品があり、その決済で、「カードで払えないの?」という要望が顧客からあるそうです。

つまり顧客のオーダーメイドの内容によって金額が変わるため、通販サイトで使っている決済代行システムが使えないということで、今まで銀行振込だけでやっていたとのこと。

そこで思い出したのが、ペイパルのメール決済(請求書ツール)。

(以下の図はペイパルのサイトから拝借)
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これはペイパルの専用フォームから請求先の顧客名、メールアドレス、商品名、金額を入力して送信をかけると、顧客はそのメールにあるリンクをたどってカード決済ができるというものです。

上記のような、無店舗で、BtoCで、オーダーによって金額が異なるカード決済といった商売にはWebも不要ですし、結構便利な決済システムかと思います。

詳しくはこちらのペイパルのページを参照してください。

ペイパルの手数料としては、30万円以下は3.6%+40円/件。

カード決済の手数料としては悪くはないはずです。

ペイパルのカード決済を使うには「ビジネスアカウント」への登録が必要ですが、上記の無店舗の会社も申し込むことになりました。

初期登録で必要になる情報は、

・アカウントに使うメアド
・取引責任者の生年月日、自宅住所、法人の場合は事業開始の年月日。

上記がわからないと初期登録ができません。

それ(初期登録)が済めば、PayPalからの入金用銀行口座や審査用の情報などは後追いで登録が可能です。

審査には代表者を証明する運転免許証のスキャンが必要だったり、法人の場合は下記のいずれかのスキャンのアップロードが必要になります。

・登記簿謄(抄)本
・現在(履歴)事項証明書
・印鑑登録証明書

ほか、2016年10月1日より「犯罪収益移転防止法」の改正に伴い、法人は「実施的支配者」つまり、事業活動に支配的な影響力を有すると認められる個人の情報を求めらます。

書類の準備は面倒ですが、登録自体はそれほど難しくもなく、特に問題なければ2~3週間ぐらいでアカウント取引責任者用暗証番号が書留郵便で送られて来て、それを管理画面で入力すればめでたく利用が可能になると思います。

(補足)
ペイパルを自身の商売の決済方法の1つに加えようとする際、最初に戸惑うのは顧客が払った代金が、まずはペイパルアカウントに溜まるという点でしょうか。

決済代行会社だと、月に1回もしくは2回、登録した口座に決済代行会社から振り込まれますが、ペイパルの場合は、まずペイパルアカウントに入り、自身の口座に振り替える手続きをしないと(お金は)手元に来ないということになります。

ただ、銀行口座への振り替えは手続き後、最短3営業日とあるので一般的な決済代行会社より入金サイクルは早いと思います。

また、これはペイパルの機能だから仕方ないのですが、上記のようなペイパルを自身の商売の決済方法として(売る側として)考える人のほとんどは、そのペイパルアカウントを使って支払いにも利用しようとはあまり考えない気がします。

実際は(ペイパルにカード登録して)ペイパル支払いが可能なECサイトで使えるのですが、そういった売り手にもなり買い手にもなれるアカウントなので説明や登録内容に違和感を感じてしまう人が多いようです。

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