ペイパルのメール決済は、ウェブペイメントプラス(月額3,000円)がないと使いものにならない詐欺的な話。

昨年、ペイパルのツールの1つで、専用フォームから請求先の顧客名、メールアドレス、商品名、金額を入力して送信をかけると、顧客はそのメールにあるリンクをたどってカード決済ができるという、ペイパルのメール決済(請求書ツール)を見て、それを使いたくて、「ビジネスアカウント」を申し込みました。

参考:ペイパルの請求書ツールについて&ビジネスアカウント登録に必要なもの(備忘録)。

そのときは、審査も無事完了し、簡単に自分宛てにテストをして、請求書を受け取ってみて、カード決済ができるところまで確認しました。

そして半年経ち、実際に使っていなかったのですが、やっと請求書を出す機会があり、使ってみたのですが・・・。

支払者がペイパルからメールを受け取り、ユニークURLをクリックして請求書をブラウザで確認。

そして支払うというボタンを押してカード番号等の入力画面に遷移すると、なんと、「ペイパルにログインして支払う」か、「クレジットカードで支払う&アカウントの作成」しかなく、ペイパルのアカウントを作らないと支払いができない状態でした。

試した画面が下記。

なんと「Paypalで支払う」か、「アカウントを開設する」しか選択肢がありません。

ちょっと待て!

ペイパルの「メールで決済」の案内のページには

ハッキリと、「顧客は、受け取ったメールから支払いをします。ペイパルアカウントがなくても支払いができます。」と明示されています。

ペイパルアカウントがなくても支払いができるできる詐欺!

怒り心頭でカスタマーセンターに2度ほど、電話しても、カタコトの日本語しか話せないスタッフが要領を得ない回答ばかり。

実は、2013年6月にペイパルが一度仕様変更して、クレジットカード決済にもアカウント登録を必須にしたが、再度仕様を変更してアカウントなしでもクレジットカードで支払いができるように戻したという経緯があったはずです。

それが再々変更でいつのまにかカード決済にアカウント登録を必須に改悪したということでしょうか。

検索してみると、

PayPal Guest Checkout Feature(PayPalアカウントなしでクレジットカードで決済する)について(2016/5/20)
質問:
PayPal支払い画面で、支払方法を選択する場所に、ある時は、「PayPalアカウントから支払う」と「クレジットカードで支払う」になり、ある時は「PayPalアカウントから支払う」と「PayPalアカウントの作成」になります。その表示が変わる原因を教えて下さい。

回答:
PayPalのウェブサイトペイメントスタンダードまたはエクスプレスチェックアウトを利用している場合、
PayPalの仕様としては、必ずゲストチェックアウト(PayPalアカウントなしにクレジットカード決済)できることではございません。
直接クレジットカードで支払うできるかどうかはPayPalサーバーから判定されます、
その決済にリスクがあると判断されたら、詐欺などを防ぐために、強制的アカウント作成が要求される場合があります。
判断結果に影響する要素は、例えば売り手の国、買い手のIPの地域、ブラウザのクッキー、端末の種類、支払いの時間、ほかにもいろいろあります。
ただ、具体的な判断基準はPayPal内部情報、非公開となっています。

ウェブサイトペイメントスタンダードまたはエクスプレスチェックアウトというのはECなどのサイトに導入する支払いのシステムで、Webサイトに関連させずに使うメール決済(請求書ツール)ではないですが、質問者が困っている現象(PayPalアカウントの作成を強制される)になるのは共通っぽく、あまりにも勝手な仕様。

しかも勝手な判断で、ある時はOKである時はNGとか。

絶対使い物にならないです!

じゃあどうするか、ということになりますが、「ウェブペイメントプラス」という月額3000円のオプションを入れざるを得ません。

私の場合、ペイパルのメール決済(請求書ツール)をそれほど高い頻度で利用するつもりはないので、再度審査までうけて導入はしません。これで終了です。

「月額手数料もとらずにそんな便利なサービスが使えるわけがない」「甘いよ」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、審査を受けてビジネスアカウント登録もしていますし、最も腹立たしいのは、メール決済の「顧客は、受け取ったメールから支払いをします。ペイパルアカウントがなくても支払いができます。」という詐欺的な説明です。

あの何度電話をかけても必ずカタコトの日本語しか話せず、要領も得ないサポートにもイラつくし、日本語に簡体字が混じっている文章もムカつくし、ヘルプのリンクでいきなり英語になって言語切り替えもないページに飛ばされるのも腹が立ちます。

まあビジネスアカウントも個人のアカウントも持ってますが、怒りが収まるまで使わないようにしようと思った次第です。

ペイパルのメール決済は、ウェブペイメントプラス(月額3,000円)がないと使いものにならない詐欺的な話。” への3件のフィードバック

  1. はじめまして。通りすがりです。

    余計なお世話かと思いましたが、「paypal メール 請求」の検索で上位表示されていましたので、念のため。

    請求書ツールで作成した請求書をメールで送った場合、記事の通りアカウント作成が必要ですが、

    上部メニューの「ツール」→「支払い請求」からメールで請求することにより、アカウント作成不要でクレジット決済可能です。
    (決済完了後にアカウント作成を勧められますが無視できます。)

    paypalのUIがクソなので判りにくいですよね。

    「メールで決済」ページも請求書ツールでの請求の説明なのに、アカウント無くても支払えると書いてありますし。
    https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/developer/standard-service/invoicing

    私も個人事業でpaypalのメールでクレジット決済が必要となったため、調べていてここに辿り着きました。

    メールアドレスは捨てアドですので、コメントの掲載及びレスは不要です。

    それでは失礼します。

  2. kuma3さん

    残念ながらメール請求書からたどれるところは「請求書の表示および支払い」ボタンしかなく、そのページに行くとPaypalの「ログイン」か、アカウント開設以外の選択肢はありません。

    >「メールで決済」ページも請求書ツールでの請求の説明なのに、アカウント無くても支払えると書いてありますし。

    これは私も投稿の本文に書きました。
    私も契約したあとにテストして、カード決済ができたのを確認しています。
    たぶんkuma3さんが見えているのは、それと同じ(できた画面)ではないでしょうか?
    私の場合、半年ほど一度も使わず放置して、再度見たとき、できなくなっていたわけです。
    つまり「上部メニューの「ツール」→「支払い請求」が消えてしまった画面です。

    半年使わずにいたので、Paypalが言う独自の判断が入ったのだと思います。

  3. 私も個人事業者でクレジットカード決済を導入しています。PayPalさんとは、磁気ストライプを読み取る形の処理方法があった頃以来のお付き合いです。
    メインは楽天ペイを利用しており、VISAマスターカード系は問題無いのですが、JCB系が問題になっております。(手数料率が高い旧来の契約が有ったのが原因らしく、取り扱い追加審査で落とされました)
    先々法令改正で手書きの売上票が使えなくなると知り、対処法を検討している段階です。
    そこで各社の決済サービスを調べていて、この記事にたどり着きました。

    私も自分のアカウントで実験してみました。
    現時点で「ツール」→「支払い請求」のメニューは存在しており、請求メールのリンクから支払いに進むと、PayPalアカウント無し(即時登録も無し)でも支払いは出来るようです。ただしクレジットカード情報の他に、配送先として住所の入力が必要でした。(通販対応の名残り?)

    一般的に海外と比べて手数料率が高いのが、この国のカード業界。競争が盛んになって、せめて海外並みに下がって欲しいです。

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