とっくに倒産しているのに、継続費用を更新して存在し続けるサイトの不思議。

言うまでもなく、サイトの公開を維持するためには、ドメイン料やサーバー費用を払い続ける必要があります。

一般的に、破産(倒産)した法人のサイトは、払い込み済みの利用期限までドメインは有効だとしても、サーバーはさっさと閉鎖しているパターンが多いと思います。

ドメイン料は1年毎とは限らず、お名前.comなどでは最長9年分まで払うことができるため、もし会社が消滅しても(サーバー料はともかく)ドメインは維持されるでしょう。

しかし、私が違和感を覚えたサイトは、2017年の3月に破産しているのに、ドメイン料はなぜか年払いで更新し続けています。

結論から言うと、下記のサイトです。

株式会社デジックス

一般社団法人特定商取引協会

この2社は同じ代表者で、グループ会社です。

以前、こんな記事を書きました。

破産した株式会社デジックスからのカード情報流出で、1億円以上の被害の件。

なぜまたそのサイトが気になったのかと言うと、プライバシーマーク制度の普及活動をしている一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)のサイトに、「【ご注意】プライバシーマーク(ロゴ)の不正使用について」というページがあり、

倒産等によるプライバシーマーク中止事業者の掲載
以下の事業者は、すでにプライバシーマークの付与契約が終了しているものの、倒産等の事情により、現在もホームページ上にプライバシーマークが掲載されたままとなっています。

と、注意喚起があったので、
「おや?株式会社デジックスってまだサイトが存在し続けてるの?」
と思ったからです。

調べてみると、デジックス(dchd.jp)のドメインの最終更新日は2019/03/08、有効期限は2020/02/29まで。

一般社団法人特定商取引協会(tokusho.jp)のドメインの最終更新日は今月の2019/11/01、有効期限は2020/10/31まで。

サーバーはどちらもGMOサーバーですね。

問い合わせフォームとかは無いものの、カード決済やオンライン商取引のビジネスなのに、SSLサーバ証明書はインストールされていません。

まさか間違って(展開していた事業サービスに対して)問い合わせする人はいないと思いますが・・・。

東京地裁に2017年3月に破産を申請してしまっているので民事再生の可能性はなく、会社は消滅しているはずですが、ドメイン料やサーバー費も安いとはいえ支払い続けて更新(維持)している理由はなんでしょう?

ま、単純に個人的な好奇心だけの記事ですが、故人の放置されたSNSと違って、デジックスのお名前.comのアカウントを持つ関係者が、意図的に消滅した会社のサイトを維持している点に興味を持ちました。

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