そもそもSLACKは数年間、無料で複数のワークスペースを便利に使わせてもらっており、いまでも一部のプロジェクトには利用しています。
ただ、無料版だったが故に、無料版の制限(直近のメッセージ 10,000 件、ファイルのストレージがワークスペースで最大 5 GB)があり、会社で在宅ワークが主体となった3月はその利用も激増したため、履歴もどんどん消えてユーザーの悲鳴も聞こえてきていました。
以前からSLACK有料版の話はあったのですが、さすがに在宅ワークで急激な利用増となったこが引き金となって、SLACKを有料版にするか、それともMicrosoft Teamsに乗り換えるかの岐路に立つことになりました。
SLACKを有料版のスタンダードプランにすると、1人年間10,200円。
現在導入しているMicrosoft 365 Apps for Businessだと、試用版が使える今なら無料。
このMicrosoft 365 Apps for Business(旧称 Office 365 Business)は、年間1ライセンスにつき10,800円かかるもので、いわゆるOfficeのOutlook、Excel、Word、PowerPoint、Accessのアプリが使えるライセンスで、これにはTeamsが含まれていません。
そのため、後にMicrosoft 365 Business Standard (旧称 Office 365 Business Premium)に契約変更しなければなりませんが、このプランは年間1ライセンスにつき16,320円が必要になるため、Teamsが使いたいがために1ライセンスにつきプラス5,520円もコストが増額します。
ただ、SLACKを有料版(スタンダードプラン)にした際の1人年間10,200円よりは安いし、SLACKは外部ユーザーもいるのでそのぶんさらに割高となってしまいます。
もう1つの方法として、いまのライセンスにプラスしてOffice 365 Business Essentials(Microsoft 365 Business Basic)を追加契約という手もありますが、こちらは年間6,480円。
さきほどの契約変更に比べると年間で960円割高です。
とはいえ、いまは無料。
救済措置というか、Microsoft 365 Apps for Businessを持っていると、Microsoft Teams Exploratoryライセンス(試用版)が:2021年1月まで利用できるので、いまはライセンスを持っている社員全員がそれを使っているのが実情です。
試用版とはいえ、特に機能落ちはさせていないので問題はなく、現状に不満はありません。
そんな理由から、SLACKは無料版のまま、利用したいユーザーは利用するとして、公式にはTeamsに移行することにしました。
基本的なTeams内のチームやチャネルの設定をしたあと、ユーザーへの説明を開始し、数週間でようやく組織に浸透したところです。
ユーザーへの試用版ライセンス付与は、Microsoft365管理センターサイトで、アクティブなユーザーの画面を開き、各ユーザーのライセンスとアプリのタブで、アプリのところでMicrosoft Teams Exploratoryを付与(チェックボックスにチェック)するだけで済みます。
1つ、地雷を踏んだのは、このライセンスとアプリの、アプリのほうで、Microsoft Forms(プランE1)というのがあり、これのチェックが外れていたユーザーがいて、このアプリはチェック必須でした。
契約変更については、私の属している組織の場合は数年前からOffice365の契約をCSP(Cloud Solution Provider)という形式にしており、従来ライセンスを追加したり減らしたりすると更新月日が変わってしまう状態だったのを改め、購入する際は契約満了日までの残存分を払い、契約期間満了日は動かさない、という課金ルールのことです。
詳しくは下記の記事をご参照ください。
わかりずらいOffice365の契約をCSPにすることにした。(2018/05/18)
さて、そういうことで、Teams Exploratory(試用版)の期限が来る前に、CSPで契約変更するわけですが、基本的に365 Business Standardを付与している社員には1つ上の365 Business Premiumにに契約変更することになりそうです。
Googleに牛耳られ、Microsoftに縛られている今日ですが、現場からは以上です。