ちょっと本業に関連した話を書きます。
通常、一般的な制作プロダクションがAdobe stockを利用しようとすれば、Adobe Stock グループ版のサブスクリプションを購入することになるかと思います。
グループ版のサブスクリプションであれば、AdobeCCのライセンスを付与している社員が複数人いれば、その人数に関係なく共有して利用できます。
サブスクリプションは、2019年5月現在
10:通常画像10枚で3,480円/月(1枚単価348円)
40:通常画像40枚で9,480円/月(1枚単価237円)
750:通常画像750枚で24,980円/月(1枚単価33円)
なので中小の制作プロダクションであれば10のサブスクリプションを1つ、2つ利用する感じかと思います。
ほかにも個人対象の料金体系にある「クレジットパック」があり、これは一般法人でも利用できますが、例えば一番小さな5クレジットで5,900円(1クレジット=通常画像1枚1,180円)と、サブスクリプションに比べて結構割高です。
私の場合、デザイナーからAdobe Stockを使いたいと要請がありました。
Adobe Stockはプレビュー画像で制作してOKとなると、その加工状態のまま実画像と差し替えができるという機能があるため、業務の効率が図れるとのことでした。
そういうことで管理権限をもつAdobeIDを使ってAdobe Stockにログインしてみました。
そしてさっそく一番安い10のサブスクリプションを購入してみるかと思い、購入ボタンを押下してみましたが「リセラー」に通知した旨のメッセージが表示されて、すぐには利用開始できない状態でした。
「なんだ?」
私の想像では、カード決済画面とか出てきて、そこで法人カード情報でも入力すれば済むのかと思っていました。
たぶん、Adobe製品をAdobeから直接購入している会社はWebにあるとおりで、購入ボタンを押下して利用できるはずです。
しかし、Adobe製品を代理店(リセラー)から購入している場合、Webでは完結しません。
よくあるパターンはMacを買ったところからAdobeCCを買っているとか・・・私の場合も代理店でAdobe製品を購入しています。
そこで自社のAdobeCCを注文している代理店(リセラー)に問い合わせると、やはり代理店側の処理が必要で、結果的に翌日に利用OKとなりました。
利用OKとなると、管理者の画面右上に「0クレジット」としかなかったところの隣に「10画像」と表示が追加されて表示されます。
「0クレジット」はクレジットパックを購入していないからですが、こちらを「購入する」ボタンを押下しても、やはり代理店経由になるとのことでした。
代理店経由となると、支払いもまた変わってきます。
Adobe StockのWebでは、3,480 円/月、年間プラン (月々請求)と書いてあります。
しかし代理店経由となると一括前払いという支払いになるため、代理店から請求書が届き、それを支払い条件に基づいて支払うことになります。
私の場合、AdobeCCはCreative Cloud コンプリートプランというもので、数か月先にある年間契約の期限までの月を一括で購入することになりました。
その更新時には12か月分を前払いとなります。
まあサブスクリプション「10」は月3,480円なので、年でも41,760円程度なので大した金額ではないですが、Webには代理店(リセラー)経由の場合が書かれていないのでちょっと戸惑います。
一括払いに関してはひょっとしたら代理店によっては月々請求なんて条件もあるのかと思いましたが、確認できませんでした。
あと、戸惑った点として、Adobeのコンソールで「Adobe Stock 10点のアセット/月」というのを社員(ユーザー)割り当てようと思い、ユーザー一覧からまず自分に割り当ててみました。
すると、「使用可能なライセンス:1」が「残りライセンスなし」と表示されてしまいました。
「アレレ・・・じゃあデザイナーたちに割り当てられないじゃん」
ユーザー数は無制限
追加料金なしで、1 つのサブスクリプションプランを全員で利用できます。
ってあったのに、どういうコト?
ということで、また代理店に問い合わせました。
返事は、法人の管理者アカウントに割り当てていれば、各ユーザーに割り当てないで使えるそうで、ユーザーは自分のアカウントではなく法人アカウントに切り替えれば使えるとのことでした。
試しにデザイナーにやってもらってみると、いままでアカウントの切り替えとかがなかったのに、切り替えることができて使えるようになったということでした。
迷わせますねえ・・。
とりあえず、利用してみてサブスクリプションが足りなければ「10」をもう1つとか追加できるとのことなので、まずは最少の10で使ってみることにしました。
あと、最大のネックはUI/UX的な問題です。
落とし穴というか地雷というか、小さなカートのマークや「ライセンス」というボタンに注意です。
カートマークをクリックすると、即購入です。
「ライセンス」というボタンも即購入となります。
通常であれば写真をカートに入るだけで後からカートの一覧から不要な商品(写真)を取り消すことができますが、いきなり購入です。
試していて私も1つ消化してしまいました。
低額なワンクリック詐欺か?
きっとこの誤操作というか、間違ってポイントを消化してしまうクリエイターが続出すると思います。
しかもフォーラムではチャットサポートで返品を願い出ればよいという投稿もありましたのでやってみましたが、却下されます。
そのあたり、Adobeも改善してほしいところです。