この記事は国境なき医師団の海外での医療活動に異を唱えるものではありません。
国境なき医師団から本日届いたボールペン付きのダイレクトメール(DM)について、強い違和感、不信感を覚えたので、その点について書きます。
届いたDMは下記。
小児科医師の手書きのサインのある、ボールペン付きの挨拶文と、チラシ、ポストカード、払込取扱票とクレジットカード寄付の申込書などであるが、払込取扱票にはすでに私の氏名と住所が印字されています。
まず最初に不審と感じたことは、私の氏名と住所をどこで知りえたのか?という点。
国境なき医師団のWebページ「寄付に関するよくあるご質問」には
Q:ダイレクトメールの個人情報はどこから入手したのですか。
A:ダイレクトメールを取り扱う会社の名簿を元にお送りしております。
ダイレクトメールを取り扱う会社?
ダイレクトメールを取り扱う会社と言っても、封入物の作成から封入・郵便局への持ち込みまでしてくれる会社は数多くあります。
過去にはそういった会社も独自に収集した様々な属性別の各種名簿データを持っており、クライアントの要望(職業、年齢層、エリア、性別、高額所得者など)にあわせてDMに使用していました。
しかし、個人情報ダダ漏れ時代の過去はそれが受け入れられていましたが、現在ではそういった名簿を使用すると「いったいどこから私の住所・氏名を知りえたのか?」という不信感を持たれるようになり、最近では名指しで来る単独のDMはめっきり減少しています。
そのためDMを送付したい業者は、例えば定期的に郵便物を発信するクレジットカード会社などに料金を払って請求書など同封するとか、DMをあきらめてポストインをするといった手段が増えています。
次に、クレジットカードでの申込書として、カード情報を用紙に書いて返信用封筒で返信させるか、FAXで送信させる方法をとっている点。
残念で、呆れてしまいます。
カード情報を紙に書くという時点でダメでしょう。
その用紙を見ると、カード会社名、カード番号、名義人、有効期限、電話番号を書く欄があります。(さすがにセキュリティコードの記入欄までは無かったですが)
カード会社名と、電話番号は決済には不要なはずですが、さらにそれを普通の返信用封筒で送らせるとかFAXで送信させるのもリスクがあります。
この申込書のカード情報を国境なき医師団の事務局(寄付管理データセンター)が、本人不在決済をするわけですね。
この用紙をもとに、事務局が正しく希望した金額を守り、1回限りのカード決済をするとしても、その後申込用紙溶解処分とかしてくれるのでしょうか?
カード情報が書かれた書類が複写されたり、不法に持ち出されたり、盗難に遭ったらどうするのでしょうか?
その他の寄付(募金)方法として、
・郵便局から払込取扱票を使う
・インターネットでのカード決済
・電話での寄付(カード情報を電話で伝える)
などがありますが、カード情報を電話で伝えるというのも疑問です。
実際、電話でカード情報を口頭で伝えるという方法は、DELLでありました。
バッテリーなどをサポートから買った際、カード決済を希望すると、サポートに電話でカード情報を言うという手段が使われていますが、電話でカード情報を伝えるのは勇気がいるものです。
それはさておき、国境なき医師団の募金DMに関しては、個人情報の取得方法に問題があり、かつ非常識な(カード情報の郵送などの)募金方法があるせいで、問題のないであろうその他の募金方法まで不安になってしまいます。
これら寄付の募集活動に関しては個人情報の取得方法といい、カード情報を用紙に書かせて返信させる方法といい、あまりにも世間の常識と乖離しています。
学校の先生が閉鎖的な社会で世間知らずになることはよく聞く話ですが、まさか医師団もですか?
せっかく崇高な、尊い医療支援活動をされているのですから、事務方も個人情報の取得方法や、募金方法を改善いただきたいと思った次第です。
2020年11月28日追伸
どうもここ2、3日、アクセスいただく方が多いので、また国境なき医師団さんが不審なDMを送ったようですね。
その件とはちょっと違うのですが、この国境なき医師団の記事タイトルにまつわる話を投稿しました。
よろしければ、ぜひお読みください。
私の家にも送られてきました。私の個人情報が漏れていることに驚愕を覚えました。いくら国境なき医師団からの正規の通知であってもこの募集方法には納得がいきません。これでは自分達は正しいことをしていると言う上から目線の自己満足です。私はこの通知が届いたことで断った場合に嫌がらせをされるのではと言う不安感に怯えています。国境なき医師団はそういうことを考えているのでしょうか?
私はこのような募金方法には反対です。逆に寄付した方におれいの品物を送付すればよいのではないでしょうか?
これでは単なる送りつけ商法と同じです。
こばちゃんさん、コメントありがとうございます。
そこまでは不安にならなくても大丈夫でしょう。
数打てば当たる程度にしか考えていないのですから。
しかし、受け取り拒否とか未達ではない(受信された)ということで、
名簿のクリーニング(生きている名簿)にはなった程度でしょうね。
国境なき医師団日本は、業者から名簿を買って、DMを1回数万件、送りつけています。彼らに話を聞きましたが、全く反省の色がありません。
世界の平和に役立つことをやっているから、何をしてもいいと思っているのでしょう。どうかご一読ください。
https://t-matsuda14.com/blog/20191215/
私のところにも1年前の今頃に来ました。個人情報を勝手に抜かれたことに非常に腹立たしい思いをしました。縁も所縁もない人に金よこせと振込用紙まで送りつける。これ、詐欺といってもいいくらいです。個人情報の売買は、一応合法だそうで、警察が動けないのが歯がゆいです。