(UX向上のため記事を更新しました)
初期登録して10年以上持っているcomドメインの更新料が、現在「お名前.com」で1年間3,990円。
2017年4月現在のお名前.comのドメインの種類と料金を見ると、.comドメインは登録料金699円/年。更新費も1,280円/年。
しかし、通常の更新料金一覧を見るとやはり3,990円/年とある。
現在「お名前.com」はずっと何らかのキャンペーンが継続しているため、Webに出ているcomドメインの更新費は安いですが、上記の3,990円は通常料金。
こういった現象はお名前.comに限ったことではなく、よくあるパターンですね。
しかし、ずっと操(義理)をたてて「お名前.com」で更新し続けていても、値下げはありません。
ある意味、自分は昔釣られた魚、もしくは放置された古女房という感じで、そこにGMOさんの”愛の施し”はないようです。
こういった料金体系はGMOに限らず、逆に他のレジストラで取得して更新料が高いままのドメインを「お名前.com」に移管して、更新料を安くするケースもあるようです。
さて、例年更新時には不満に思いながらも、忙しさにかまけて、3,990円を払い続けてきたわけですが、さすがに考え直しました。
このドメインはお名前.comで登録していますが、ネームサーバはお名前.comを使わず、さくらインターネットのネームサーバである「ns1.dns.ne.jp」「ns2.dns.ne.jp」を設定していました。
今回はサーバやネームサーバを違うホスティング会社に切り替えるのではなく、あくまでドメインの管理会社を移管するというものです。
つまり、ネームサーバを引っ越ししてあの面倒なAレコードだとかMXとかSPFとか、そんな面倒な設定をやり直すような話ではなくで、ドメインの管理会社を変えるというだけ。
以下はお名前.comの設定画面です。
お名前.comでドメインを取得し、さくらインターネットのネームサーバ(ns1.dns.ne.jp、ns2.dns.ne.jp)を指しています。
で、GMOインターネット(お名前.com)からムームードメインへ、親会社(GMO)から子会社(ペパボ)へなんですけど、移管してみたわけです。
移管してみて思ったのですが、ムームードメインのアカウント(ムームードメインID)をすでに持っていたので、移管作業そのものはかなり簡単で、Web上の手続きは数分で終わりました。
移管の申請はムームードメインのコントロールパネルにログインし、移管申請の画面でドメイン名と認証コード(AuthCode)を打ち込み、申し込みます。
認証コード(AuthCode)は、移管元の「お名前.com」でログインし、ドメインの詳細に書いてあります。
申請すると、まもなく「移管申請をお受け致しました」というメールが届きます。
しかし、ここで落とし穴が・・。
WHOIS情報が代理公開情報となっているため移管できません。
なんだ先に言ってくれよ!
ご注意事項に書いてなかったじゃん。
ムームードメインの注意事項を見ると、移管できるドメインは「.com」「.net」「.info」「.org」「.biz」「.cc」「.bz」「.vc」「.mobi」「.tv」「.me」で、それ以外はダメ。
また、取得から60日以内のドメイン、有効期間が9年以上残っているドメイン、有効期間が残り14日以内及び期限切れのドメイン、現レジストラがロックをかけているドメインもダメとありましたが、有効期間が残り14日以内ってのが要注意です。
とりあえず移管元の「お名前.com」で、WHOIS情報の代理公開をキャンセルして、もう一度ムームードメインに行って移管申請をしました。
すると、30分ほど経って「トランスファー承認手続きのお願い」というメールが届きますので、案内されている承認画面で承認します。
その5日後の朝、「【ムームードメイン】移管費用のご請求案内」のメールが届きました。
本日、ドメインの移管が完了致しましたのでご報告致します。
移管が正常に完了しているかコントロールパネルよりご確認くださいませ。
料金は1年間のドメイン更新料込で税込950円。そもそもムームードメインの「.com」ドメインの更新費は950円/年なので、移管費用はタダって感じですね。
その費用をカードで支払い、すべて完了。
ただ、カード払いだとムームーから「ご入金ありがとうございます」のメールは届くけど、きちんとした領収書が必要な場合はコンビニ払いか銀行振込がいいのかも知れません。
今回やってみて思ったのは、申請、承認したらすべてレジストラ会社のほうでやってくれるので、あとは支払処理をするだけ。Webページが一時的に見れなくなることもなく、手間がほとんどかからなかったことです。
ドメインを長い間お持ちの方で、割高な更新料金になっている方は、たかだか2、3千円程度の節約ではありますが、手間はそれほどかからないので移管してみてはいかがでしょうか。
(追伸)
移管元でいったん外したWHOIS情報の代理公開は、移管先で再度設定可能です。
なお誤解があるようなので、追記しますと、安かった更新料がずっと持ってたら値上げで高くなったのではなく、当時の登録時の高い更新料が値下げされず現在に至っているわけです。
(さらに余談)
もう1つ古くから持っている.netドメインがあります。
これは1997年4月に取得したもので、.netドメインはネットワーク系の法人が取得するもの、という感じでした。当時、.netドメインを取得できるレジストラはアメリカの会社で、英語の画面に悪戦苦闘しながら取得し、カード払いを不安に思いながらも30ドル/年を払ったと記憶しています。
当時痛かったのは、WHOIS情報の代理公開なんてサービスはなかったため、登録者として自分のメアドが数年の間、WHOISで晒されていました。
それが原因で、2000年頃には英文のスパムが1日に何百通も来ていました。
(その後、お名前.comに移管してWHOIS情報の代理公開もしています。)
余談が長くなりましたがこの古いドメインも現役バリバリで使っているため、今後も当然維持し続ける必要がありますが、今年も年3,990円の請求がお名前.comから来ます。
ネットワーク管理スタッフに影響を確認して、問題なければぺパポにでも移管してしまおうかと考え中です。
ちなみにお名前.comはWHOIS代理公開を有料メニューに変更したので
逆方向の移管をすると680円(移管料+期限1年込)+1029円(WHOIS代理公開一年)でなんか納得いかなかったり
この記事を読んで、変更がめんどくさいので放置して払い続けているPHSの契約をそろそろ、PHSからIP電話に切り替えようかと思いました。
comがそんな値段なんてびっくりです。昔の料金は高かったんですねぇ。
細かいことですが単なるレジストラの移管ではDNSの書き換えは発生しないです。whois情報の更新のことでしょうか。以上蛇足でした。
keさんコメントありがとう
>単なるレジストラの移管ではDNSの書き換えは発生しないです。
ご指摘ありがとうございました。
WHOISとコントロールパネルで見間違えました。