「オプトインアフィリエイト」は情報商材を売るためのスキーム?

最近(私の錆びたアンテナなのですでに古いのかも知れませんが)、オプトインアフィリエイトの話を耳にしました。
オプトインアフィリエイトとは、無料オファーアフィリエイトとも言うそうで、商品の販売主のメール(メルマガなど)を受信してくれる人を紹介することで報酬を得るアフィリエイトのこと。アフィリエイターにとっては受信してくれる人が商品を購入しようがしまいが関係なく、商品の販売主はメールアドレス(+その他の情報を登録する必要があるものもあり)を登録された方のうち、何%かの方が購入に結び付けば採算がとれる程度の報酬をアフィリエイターに支払う。
つまり(大雑把ですが)、1人購入に結び付けば1万円の利益が上がる商品があり、200円の報酬をアフィリエイターに払うとして、登録者50人に1人以上の確率で購入に結び付けば販売主は採算がとれるということになります。

最近では、「秒速で1億円稼ぐ条件」(著者:与沢翼)といった本の広告が電車の中であったりして、amazonで書評を確認するとオプトインアフィリエイトのことが取り上げられているとのことです。こういった本が(広告効果なのか)amazonでちょっと注目されちゃったりするからオプトインアフィリエイトってなに?みたいな話しに偶然出くわしたのかも知れません。

で、本題。
例えば「保険」とか「融資」「投資」「ダイエット食品」とか、ちょっと高めのアフィリエイトのクライアントがこのメルマガ形式の販売手法に参入して、それらの商品(サービス)に興味がある人が商品情報を得るために登録するというなら、まあ健全かと思います。
しかし、今はまさに「オプトインアフィリエイトは超儲かりますよ」→「そのためにはまずこれらのメルマガに登録してからスタートしてください」といった一攫千金的なアフィリエイター募集のような流れだけになってしまっているように思います。

現実に「オプトインアフィリエイト」で検索すると、「オプトインアフィリエイトを始めるにはこれらのメルマガに登録して」というアフィリエイターのサイトが数多くヒットします。もちろんそこに用意されたメルマガの登録先へのリンクはアフィリエイトリンクになっていて、サイト主の儲けになっています。

結局、メルマガに登録する人は本来の販売主の商品に興味を持った”見込客”ではなく、オプトインアフィリエイトがしたい人(もっとハッキリ言えば一攫千金を狙う人々)になってしまうはずで、それで採算がとれる商品といえば”情報商材”ぐらいしか残らないのではないでしょうか。

そう考えると、この「オプトインアフィリエイト」を利用しようとする販売主は、よくある保険屋さんでも金融屋さんでもなく、”情報商材屋さん”じゃないのか?
そもそも”情報商材屋さん”の考えた「仕掛け」「仕組み」じゃないのかと思えてきます。

もう5年ほど前ですが、
2ティア(アフィリエイター紹介)を悪用した詐欺的小遣い稼ぎ。(2007.11.14)
という記事を書きました。
2ティア、3ティアといった言い方をする「ティア(TIER)」とは、直訳すると「層」になると思います。いうなれば親子と層をなすアフィリエイター構造で、子が報酬を上げれば親にもコミッションがはいる仕組みのこと。
その仕組みを利用して「あなたもこれら複数のアフィリエイトに参加して(私の子会員になって)、同じように自分の子会員募集をコピペして掲載すれば数万円儲かりますよ」と、本来のの商品アフィリエイト活動を一切せずに2ティアだけに特化したアフィリエイターがいたことを書きました。
このときは、アフィリエイトのASP会社が”被害者”でした。
やはりこういった不自然なアフィリエイトには違和感を覚えます。

ただ、今回の「オプトインアフィリエイト」に直接の被害者は居ないようにも思えます。
買う、買わないは個人の判断でしょうし、損をするとすれば、もくろみを外れた情報商材の販売主だったり、一攫千金を狙った個人がメルマガで勧められた情報商材を購入し、それが価値のないゴミ商材だったとき・・・でしょうか。

逆にそんな小さな世界だからこそ、特に話題にも社会問題にもならないのでしょうが、一攫千金系に走る「オプトインアフィリエイト」のスキームがちょっと危うい気がして記事にしました。

「オプトインアフィリエイト」は情報商材を売るためのスキーム?” への2件のフィードバック

  1. > オプトインアフィリエイトとは、無料オファーアフィリエイトとも⾔うそうで、 商品の販売主のメール(メルマガなど)を受信してくれる⼈を紹介することで報 酬を得るアフィリエイトのこと。

    名簿屋みたいな商売ですかねえ

  2. itochan お久しぶりです
    大量の情報商材のメールマガジンに申し込んで、そのいくつかの商材をアフィリエイター自身が買っているパターンが多いようですので、どちらかというと、無限連鎖っぽいイメージです。

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