よくもまあ長文で退屈なNHKの議事録に目を通したなあ、と感心してしまうのが
低気温のエクスタシーbyはなゆー
その方の記事でNHKの経営委員会議事録について知りました。
この経営委員会の議事録、冒頭から読んでいくのはかなり苦痛です。
平成22年1月29日(金)公表
日本放送協会第1110回経営委員会議事録
(安田委員)日本は、いつの間にか文明が成熟しているので、今の日本の若者の接触者率を増やさなければならないとか言っていますが、私は、今の若者に徴兵制はだめとしても、徴農制とか、徴林制とか漁村に行けとか、そういう法律で、テレビの番組も何時から何時まできちんと見るということにすればいいと思います。この番組を見なければ会社に就職させないとか、抜本的に政策を変えないと、日本は本当に大変なところへ行くのではないかと思います。
安田委員という方は安田喜憲教授。
http://www.nhk.or.jp/keiei-iinkai/member/member12.html
なかなかスゴイ発言をされる先生のようです。もう1度抜粋すると、
テレビの番組も何時から何時まできちんと見るということにすればいいと思います。この番組を見なければ会社に就職させないとか、
こういう発言をする委員を選んでいるNHKはどういう基準で委員を選んでるの?
教育テレビ「青春リアル」でヒマリッチ(川島和正氏)を選んでしまう程度の世間知らずのNHKだから、これもNHKクオリティってところでしょうか。
(2013.02.14追記)
いま読み返しても、NHKの経営委員会は「制度として無理やり見せる」というバカげた議論をしていたわけですね。
たぶん、NHKで番組を企画したり編成したりといった方々と経営委員会そのものに意識のギャップがあり、また経営委員会の放送に対するリテラシーがあまりにも素人で、人選ミスというところでしょうか。
そもそもそういった議論は、
NHKという組織維持のためには視聴料をもらう必要がある → 番組を見てないと徴収しづらい → 無理やり見せる制度を作ってしまえ
という発想ですよね。
そもそもは、国の国民に対する責任をもった報道や伝達をするメディアが必要。それがNHK。
しかしそれだけでは民放に負けて見られなくなってしまうため、アメが必要。
だから民放に伍して娯楽やバラエティも含めて面白い番組で釣る必要がある。
それを「わざわざNHKがやる必要はない、やめちまえ」とは言いたくないですが、そうやって肥大した組織は逆に維持が重くのしかかってくるはずです。
だったら、半官半民というか、時間帯を売ればいいじゃん、とも思います。
何時から何時までは民放に売ります。例えば9時から12時、13時から18時、20時から24時までの12時間を売る。それ以外の時間帯をNHKとして自主放送をする。国会中継や選挙、立候補者の紹介、災害時、国家的スポーツ中継等の場合は除外する。民間に売った時間帯はNHKじゃないというスタンス。
どーでしょうか?