SNS等の「故人」と「放置」のアカウントへの対策は必要。

2009年8月に目にした産経ニュースの記事「自分のブログ 死んだらどうなる? 訪問絶えぬ“墓碑”も」を読んで、お盆だからというわけではないけれど諸々考えてしまいました。

産経ニュースの記事は

自分がこの世を去ったら、日々更新しているブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の日記はどうなるのか-。サービス業者によると、たいていは誰かが削除の依頼をしなければ、残り続けることになるという。書き込みが死後も消えないのは複雑な気持ちだが、残ることで訪問者が絶えない“墓碑”のような存在のブログもある。「お盆だから、亡くなったあの人の書き込みを見てみよう」。そんな時代が来るかもしれない。

とあります。

しかし、大多数を占める一般人の匿名ブログでは、自分が亡くなったことを書きようもなく、“墓碑”にすらなりません。
SNSやブログなどのサービス業者からすれば、そういったブログは放置としか認知できず、残したままとなります。

その意味では(将来的には)一定期間、例えば1年間、管理画面にログインがないと、バックアップをとった上で非表示、さらに1年後にはバックアップも削除(物理削除)するとか、規約の変更と実行は必要な気がします。

実は、亡くなったとは思いたくないし確証もないけれど、「亡くなってるんじゃないのか?」と思っている既婚女性のブログがあります。
ブログの最後の投稿は2005/8/3(水) の記事。
いままでせっせと投稿していて、ファンも多かった人が突然投稿頻度が下がり、そしてぴたっと休止。
気になったのはその前の月に出血があって子宮癌検査をしたということ。そして結果は良性だったとか、子宮癌の本を読んだといった記述がありました。

私も心配で定期的にコメントを入れていました。
2005/8/3(水)と言えば、もう5年前になりますが、さきほど見ると、ブログは残ったまま。
残念ながら、多くのスパムTBに晒されています。

なお、故人のアカウントと放置アカウントとは区別がつきづらいところですが、今月中旬に下記の記事をWIRED VISIONで見つけました。

「故人のアカウント」はどうなるか:各社の方針を調査(WIRED VISION/2010.03.18)
現在、私たちは自分のプロフィールやブログ投稿、思いなどを全てオンラインに存在させている。こういった「ユーザーのデジタルなかけら」は、ユーザーが死んだときにはどうなるのだろうか。家族や友人、サービス提供者のそれぞれが、この問題に頭を悩ませている。

記事は「Facebook」「MySpace」「Googleアカウント」「Twitter」について調べていましたが、その中で『Facebook』の対応が斬新でした。

ソーシャルネットワークサイト『Facebook』では、故人となったユーザーのアカウントを「追悼」(memorial)に変更することができる。IDを維持し、ページを読んだ人が故人を偲んで「掲示板」(Wall)に投稿を残せるようにしているのだ。
(中略)
Facebookのアカウントが「追悼」に変換されると、そのユーザーはFacebookのフレンド紹介(suggestion)に表示されなくなる(されたとしたらまずいだろう)。故人のプロフィールは自動的に、確認された友人以外には非公開になるため、心なき者が荒らし回り、それを片付ける人がいない、という事態にはならない。連絡先情報も自動的に削除され、誰もそのアカウントにはログインできなくなる。

ちょっとひそかなサービスのようです。
生きてるのに他人に「追悼」されないような防止策は厳密にお願いしたいところです。
さて、「故人」についてのサービスはあくまで1つのオプションのサービスだと思います。
では「放置」は?

私もちょっと「放置」で調べてみましたが、
Yahoo!ブログは何年経っても「放置」はそのまま放置。
Twitter は1年7カ月放置していたけど、やはりそのまま。
Gmail(休止状態のアカウント)

http://mail.google.com/support/bin/answer.py?hl=jp&answer=6832
休止状態のアカウントとは、6 か月以上ログインしていない Gmail アカウントを指します。
アカウントが休止状態になってもメールは引き続き受信されますが、有効なアカウントとして維持するにはログインする必要があります。
休止状態のラベルが付けられてから 3 か月間、つまり 9 か月間一度もログインしていない Gmail アカウントは削除される可能性があります。

ココログフリーのアカウント

http://info.cocolog-nifty.com/info/2008/03/post_97d9.html
2008年4月1日より、ココログフリーでは、1年間新規で記事の作成がないアカウントにつきまして、毎月自動的に削除をさせていただきます。
【対象となる方】
ココログフリーをご利用の方で、前回の記事投稿から1年以上新規に記事を作成されていない方

放置はスパムTBやコメントスパムに利用される場合も多々見られます。そういう意味では、ココログフリーのような無料のサービスでは、バッサリと削除といった「放置」対策が有効かと思いますが、今後他社はどうするんでしょう。

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