ワン切りスパム。実はシステム誤作動だったという痛い事件。

スパムと言えば一向に減らない迷惑メールか、ブラックなSEO手法で作られたスプログか、といったところですが、電話のワン切りで折り返しを狙った事例も出会い系あたりでは時々耳にする話です。

たぶん、ワン切りは折り返しでかけて録音テープの指示に従っていくと高額の情報料を請求されるか、電話番号+属性(性別、年齢等)を取得されてしまうパターンでしょう。

で、たまたま見たブログでこんなワン切りの記事がありました。

国際電話にかけさせるワン切りスパム。スポンサーに有名企業??(2013.05.17)
腹立ちますわ~

iPhoneに見知らぬ「03-5050-7303」から着信して切れた。電話がかかってくる心当たりがあったのでとりあえず折り返ししてみたら、「国番号をうんたらかんたら」というアナウンスが流れて、慌てて切る。

国際電話のワン切りやんけ!!??
(以下省略)

国際電話といえば、その昔電話回線のモデムでネットにつないでいた頃の話ですが、エロ写真が無料で見られるという触れ込みで、ダウンロードしたプログラムをインストールすると、気づかないうちに接続設定を書き換えられて、勝手に国際電話でアフリカあたりの国のサーバにつながって膨大な電話料金が請求されるという事件がありました。
確かあれは、発展途上国が業者とグルになって外貨を稼いでいるらしかったです。

おっと、最近昔話が多くなって・・年は取りたくないものです。

で、結局、上記のブログ主さんも、そのワン切りの主体がメディアコールズというサービスだったと突き止めていますが、それから10日も過ぎた5/28付でメディアコールズもサイトにお詫びが掲載されていました。
(サイトは結構シンプルでちょっとかわいいです)

mediacalls

以下、サイトの下の方にあったお詫び(一部省略)。

お詫び
この度、無料国際電話メディアコールズの新しい番号「03-5050-7302」と一番違いの「03-5050-7303」より、ワンコールで切れる電話がかかってくるとの苦情を受け調査をしましたところ、メディアコールズのアクセス番号が変更になった際に、関係者に変更の案内を配信する予定が、交換機を担当する会社のシステム誤作動によりランダムに配信されてしまいました。
ここに深くお詫び申しあげます。
(中略)
これからもメディアコールズをよろしくお願い申しあげます。
2013年5月28日

あらら。
こりゃ痛すぎましたね。
というか、苦情を受けたのがいつかわかりませんが、お詫びが遅すぎましたね。
ネット上では相当ワン切りされた人は多かったはずなので、苦情があがってこなかったわけじゃないですよね。

ま、ワン切りした相手にお詫びの電話ってのも迷惑の上塗りになってしまうわけで、ここは耐えるしかないかも。

ただ、これによって「CM付き0円国際電話、メディアコールズ。」ってサービスの知名度が上がった=炎上マーケティングだと思えばどうでしょう。
慰めにはなってない?

しかし、スカイプとかLINEで国際電話って強力なライバルもいるわけで、(確かにパケットは音声品質は悪いし遅延も気になるけど)押され気味じゃないんでしょうか?
改めてメディアコールズのサービスを見ると、今日現在、

アメリカ本土(アラスカ、ハワイを除く)、カナダ、中国、香港、シンガポール、タイの6カ国は、相手の電話機が固定でもケータイでもつながります。
韓国、台湾、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデンの6カ国は、相手の電話機が固定電話のみにつながります。

とのことで、固定電話に掛けられるってのが逆に売りになるのかな?

ちょっと気になるのは、メディアコールズのサイトの下の方に「国際電話料金を0円にしてくれているのは、こちらのスポンサーさんです。」というのあるのですが、上記のブログ主さんの記事(5/17)がとった画面キャプチャーには、大企業のワコールさんの「クロスウォーカー」と「スタイルサイエンス公式部活」というバナーが2つあるのですが、いま(5/28)見ると・・・

2つとも消えてますっ!

たぶん想像どおりなんでしょうね。
広告商売をやってる業界からすれば非常にコワイですね。ゾッとしますね。

ほとぼりが冷めたらワコールさんも、戻ってきてあげればいいのにねと(他人事ですが)思ってしまいました。

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