このブログのアドセンスに、時々アダルトがOKのサーバホスティング会社の広告が出てきます。
確かにGoogle では、成人向けコンテンツに制限を設けていますが、さすがにアダルトサイトがOKなサーバの広告までは制限していません。
サーバ自体は契約者のコンテンツには責任がないから、それは仕方ないかと思います。
実際、GMOクラウドでもアダルトOKの広告を見たことがあります。
先日もそのサーバの広告をこのブログの広告で見かけたので、どこ?と思い、広告をクリックしないように注意して、表示されたURLでサーバ会社を見てみました。
サイトは「POPWONDER」という名称で、米国のTHOMAS OF AMERICA,INC.という会社でした。日本法人もあり、THOMAS OF JAPAN,INC.東京都港区新橋4丁目12番1号とあります。
ただし、東京都港区新橋4丁目は、11番の次は14番で、12番と13番は欠番となっているはずで、もうその時点で怪しさ100%ですけど。
日本法人は電話番号もなく、連絡をとるつもりも郵便物を送る必要もないのでそれはいいのですが、気になったのは、Webサイトにあったオフショア専用サーバープランとオフショアVPSサーバープラン。
プライバシーを完全に保護し、WEBサービスにおいて法的な管轄をオフショア地域(租税回避地)に置きたいと考えているのであれば必要不可欠なプランです。 100%DMCA Ignore(無視)ですので、安定した運営に最適です。
100% DMCA Ignore(無視)ってなんだよっ!と思いました。
DMCAとは、Digital Millennium Copyright Actの略で、「デジタルミレニアム著作権法」のこと。
私も、以前ブログの記事をパクられた際、Googleに対し、パクリサイトを検索結果から削除するよう要請(DMCA著作権侵害を申告)したことがあります。
参考:DMCA著作権侵害の報告と、その結果。(2016/10/01)
このときは、同一人物が2つのサイトで私の記事を転載していて、Googleも1つは簡単に要請が通って検索から削除してくれたのですが、もう1つのサイトは何度著作権侵害だと主張しても受け入れられませんでした。
結果としてはGoogleのほうは一旦諦めて、パクリ主に直接、無断転載を抗議して記事の削除を要請してみたところ、あっさり削除に応じました。
応じなければ、次は相手のブログのサーバ会社に削除を求めるつもりでいましたが・・。
それで、マトモなサーバ会社なら何らかのアクション・・・ブログシステムであれば非公開とか、そうでなければブログ主に指導してくれるかも・・と淡い期待をするわけです。
話をもとに戻します。
このサーバ会社の言う「プライバシーを完全に保護」や「100% DMCA Ignore(無視)」とは、そういった著作権違反の抗議を受けても、一切無視するから安心して運営できますよ、ということになります。
その根拠としては、サーバを置いている国はベルヌ条約加盟国ではないようで、著作権者側からのクレームに対応する義務がないとのこと。
このサーバ会社の利用例を見ると・・・
モロに著作権違反のDVDも売れるとか。企業として良識がないことをアピールしているかのようです。
まあ、さすがにベルヌ条約加盟国でなくとも、国際法からは逃れられないようで、最後の2行は自衛の策でしょう。
さて、こういったDMCA Ignoreを売りにしているサーバ、もしくはそれを探しているユーザーがいるのか、と思い検索してみると・・・あるんですね。
検索にヒットするのは英語サイトばかりですが、フォーラムなどを見ると、ロシアのvpsをさがせとか、80ドルで探しているとか、100%DMCAを無視する所なんて地球上にはないとか、議論があったりします。
著作権違反の抗議を無視してくれるサーバホスティング会社をさがしているとか、もはや裏社会のような世界。
蛇の道はへび、類は友を呼ぶ、というか、そういった闇市場はDMCAによるGoogle検索からの排除がなされても、途絶えることはないようです。
追伸
Google Adwordsはそういった広告サイトのポリシーのチェックは全くしないんでしょうかね。