もう7年半も前に書いた記事「SNS等の「故人」と「放置」のアカウントへの対策は必要。(2010/03/28)」に関連して、私事ですが・・。
2週間ほど前(2017年10月下旬)、友人が亡くなりました。
その友人とは毎年正月に酒を飲むだけの高校時代の同級生で、大学時代までは時々会っていただのですが、その後音信不通になり、6年前、突然facebokkでメッセージが来たことがきっかけで(正月だけでしたが)再会することになりました。
以来、毎年正月に会い続けてきたのですが、今年の正月、彼が癌でステージ4だということを知らされました。
心の中では、不謹慎にも「来年の正月は会えないかも・・」と思いつつ、「体を大事にな」と言って別れました。
その後、彼のfacebookの更新が気がかりではありましたが、ついその後の病状も聞かず仕舞い。
そもそも私自身はfacebookは仕事がらみでアカウントを作っただけで、タイムラインに近況を書くこともしていなかったため、友人のfacebookの更新をチェックすることも頻繁ではありませんでした。
それでも先週、さすがに夏からfacebook更新をしていない彼が気がかりで、彼のfacebook友達のページに行ってみると、つい1週間前に告別式に出たことが書かれていました。
言葉もありませんでした。
「もしもの時はコイツにも連絡を」というリストも作ってなかったのか、私の知らないまま彼は旅立っていました。
本当に残念です。
本当に自分の薄情さ加減に呆れました。
また今年の暮れも
「正月はまたいつもの店でいつもの時間、大丈夫?」
と連絡をくれると期待していました。
私は彼のfacebookのタイムラインに長々と追悼のメッセージを書くだけで、なにもしてあげることができず、自責の念にかられるだけでした。
今後、彼のfacebookは様々な広告やスパムに荒らされるかもと思うと、それも気がかりです。
その日以来、つい毎日友人のfacebookにアクセスしてしまいます。
友人の死を知ってから1週間。いまはまだスパムな書き込みはありませんが、実際に、yahoo!ブログやココログあたりででそういった荒らされた故人のブログにも遭遇しました。
彼には子供がいませんでしたし、奥さんのことも知らないので何とも言えませんが、生前の友人の口ぶりから察すると、奥さん自身も彼のfacebookの存在を知らないようでしたから、せめて万一の際は「追悼アカウント管理人」になってあげていればとも思っていましたが、それも言い出せず。
故人のfacebookがそのままだろうが荒れようが、人の「死」の前では「そんなもんはどうでもいい」とは思いますが、荒らされていつまでも残るとか、彼の知人が彼のページを見つけ、死を知らないままメッセージを送ったり友だち申請するのも忍びない気がします。
彼は私の仕事がWeb系と知っていましたが、さすがに今考えても「君になにかあったときにfacebookの追悼アカウント管理人にしておいてくれたらきちんとしてあげるよ」とは言い出せなかったでしょう。
ただ、事故のような突然の死はともかくも、死に至る可能性のある病気に罹ってしまった場合は、せめてそういった最後の手助けはしてあげたかったと思う次第です。
ちなみにfacebookのFacebookの追悼アカウント管理人とは、下記。
Facebookの追悼アカウント管理人とは何ですか。
追悼アカウント管理人とは、自分のアカウントが追悼アカウントになった場合に、アカウントを管理してもらう人のことです。アカウントが追悼アカウントになると、追悼アカウント管理人は次のようなことを行えるようになります。
亡くなった方のプロフィールに投稿を書いて固定する(亡くなった方に代わって最後のメッセージをシェアする、追悼サービスについての情報を提供するなど)。(以下省略)
100%個人的な話ではありましたが、誰にでも起こる話もでもあります。
今回の記事は故人のご冥福を祈りながら書かせていただきました。
合掌。