Teamsで外線(固定・携帯)電話を受発信できるサービスを超・苦労して導入した話。


MicrosoftのTeamsを導入して3年を過ぎました。
現状、新型コロナの影響で社員の多くが在宅勤務のため、社員が個人で所有しているスマホとクライアント間の電話料金も問題になっていました。
通話料金をどう処理するのか、という問題もあるけれど、特に女性社員に多いですがクライアントに個人の携帯番号を知られたくないという課題もありました。

かといって会社からスマホを社員に支給というのも課題が多いのも確か。
紛失、故障、買い替えなど、デバイス管理が面倒だし、個人と法人のスマホ2台持ちも面倒。
スマホの購入費用も馬鹿になりません。

それに一部の社員にはウルトラコールという、頭に特定の数字を付けて発信すると料金が会社に請求されるサービスがあったのですが、そのサービスが2022年9月いっぱいでサービス終了ということもあって、Teamsで外線(固定・携帯)電話を受発信できるサービスを導入することにしました。

契約先はNTTコミュニケーションズの「Direct Calling for Microsoft Teams」というもの。
NTTコミュニケーションズに必要人数分の申し込み、かつMicrosoft365管理センター(サイト)で「Microsoft Teams 電話スタンダード」を、これも必要分、あと設定に必要らしく「Office 365 E1」を代理店より1ライセンス購入。

「Microsoft Teams 電話スタンダード」は利用するアカウントに付与。
その後、1週間ほど経ってNTTコミュニケーションズから開通案内と設定マニュアル(支給された050番号を誰のアカウントに紐づけるか)と設定用アプリなどが届くので、初期設定。
あとは数時間待てばTeamsアプリの通話画面に、付与された者だけに発信ダイヤルが表示されます。
デスクトップのアプリでは下記のような感じ。

こうなれば、もらった050に掛ければPCとTeaアプリを入れたスマホどちらにも呼び出し音が鳴り、かつ外線に掛けられるようになります。

めでたしめでたし。

が、この導入の担当者である私はめちゃめちゃ苦労しました。
めでたしめでたし、じゃなかったのです。

まず、すべての設定が済んだあと、外線からの電話をTeamsでは受けられました。
ところがダイヤルパッドがTeamsに表示されなかったのです。
この問題で5日間ほど苦労しました。
原因はいくつか考えられましたが、いまとなっては何が原因なのかわかりません。
やったことを羅列します。

前提として、Teamsで外線からの電話を受信できるという点で、「Microsoft Teams 電話スタンダード」の使用者アカウントへの付与や、050番号のアカウントへの紐づけは成功しています。

最初、NTTコミュニケーションズからTeamsのポリシーが壁になっているのではないか?と言われました。
つまり匿名とか非通知になっていないか、ということでしたが『グローバル (組織全体の既定値)』ではそのようにブロックはしていませんでした。

次にネットでも『Teamsのがダイヤルパッドが表示されない』で検索すると同様な情報は出てくるのですが、私はMicrosoft管理センターのサポートから電話サポートを要求し、口頭で話をしたあと下記の解決案をもらいました。
(長いので少し省略します。)

ダイヤル パッドが表示されない要因

1. ユーザーに Microsoft Teams ライセンスと通話プランの 2 点が割り当てられていない。
2. ユーザーのエンタープライズ VoIPが有効になっていない。
3. ユーザーの OnlineVoiceRoutingPolicy 値が正しく設定されていない。
4. ユーザーの共存モードがアイランド モードに設定されている。

1番は論外ですね。受話はできるんですから。

<参考情報>
Title : Teams でダイヤル パッドが見つからない
URL : https://docs.microsoft.com/ja-jp/MicrosoftTeams/troubleshoot/teams-conferencing/no-dial-pad

◆ 2. ユーザーのエンタープライズ VoIP が有効になっていない。

これは意味がわからないですが、やるしかないですね。

管理者権限で起動した Windows PowerShell にて、下記コマンドレットを実行。

1. Windows PowerShell を右クリックし、[管理者として実行] をクリック。

・ 4.0.0 以前がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してモジュールをアップデート。
Update-Module -Name MicrosoftTeams

・ Teams PowerShell Module がインストールされていない場合は、以下のコマンドを実行してモジュールをインストール。
Install-Module -Name MicrosoftTeams

そんなものインストールしてるのかどうかもわからなかったんでインストールされていない場合を実行し、次にアップデートをやってみました。
ところが、

Get-CsOnlineUser: The ‘Get-CsOnlineUser’ command was found in the module ‘MicrosoftTeams’, but the module could not be loaded. For more information, run ‘Import-Module MicrosoftTeams’.

という、操作はダメだったというような結果が…。
私のPCは買ったばかりでWindows11。PowerShell も最新版の7.2.5なのです。

ひょっとしてWindows11でのPowerShellが問題?と思い、別のPC(Windows10)だとうまく操作できました。
理由はわかりません。

3. 以下のコマンドを実行し。

Import-Module -Name MicrosoftTeams
Connect-MicrosoftTeams

4. サインイン画面が表示されましたら、管理者ユーザーのアカウントにてサインインします。

実は先にMicrosoft管理センターもしくはTeams管理センターに、管理者権限でログインしておいてから上記操作をしたほうが良いです。
なにしろご存じの通り、MSのログインは多重認証で面倒だから、先に認証済みにしておくと、操作は楽です。

□ 特定のユーザーに対してエンタープライズ VoIP を有効化する

<構文>
Set-CsPhoneNumberAssignment -Identity “ユーザーの UserPrincipalName” -EnterpriseVoiceEnabled $true

<実行例>
Set-CsPhoneNumberAssignment -Identity user3@contoso.com -EnterpriseVoiceEnabled $true

試しに自分のアカウントでやってみました。
その後、以下。

□ 設定値を確認する

<構文>
Get-CsOnlineUser | Select DisplayName,UserPrincipalName,EnterpriseVoiceEnabled

<実行結果例>
DisplayName UserPrincipalName EnterpriseVoiceEnabled
———– —————– ———————-
User1 mailto:****1@contoso.com True
User2 mailto:****2@contoso.com False

※ True : エンタープライズ VoIP が有効
False : エンタープライズ VoIP が無効 (有効にする必要あり)

自分だけしかエンタープライズ VoIP を有効化するコマンドを実行してなかったですが、自分以外の付与者の名前もでてきたので、たぶんエンタープライズ VoIPは有効化済みだったんでしょうね。

◆ 3. ユーザーの OnlineVoiceRoutingPolicy 値が正しく設定されていない。

以下のコマンドで、事象発生ユーザーに割り当てられたポリシーを確認。

<構文>
Get-CsOnlineUser | Select-Object UserPrincipalName,OnlineVoiceRoutingPolicy

これ、やってみたのですが、OnlineVoiceRoutingPolicyは全員空欄でした。
特に空欄でも私のケースの場合、関係なかったようです。

◆ 4. ユーザーの共存モードがアイランド モードに設定されている。

ダイヤルパットをご利用の場合には、当該ユーザーの共存モードが “Teams Only” モードに設定されている必要あり。
Microsoft Teams 管理センターより確認できます。

<手順>
1. 管理者権限を持つアカウントにて、Microsoft Teams 管理センター (https://admin.teams.microsoft.com) にサインインします。
2. 左側メニューより [ユーザー] – [ユーザーを管理] をクリックします。
3. 該当のユーザー名をクリックします。
4. [アカウント] タブ – “Teams アップグレード設定” 欄の “共存モード” が “Teams のみ” の場合、”Teams Only” モードです。

実はアイランドモードでした。
ただし変更したのはこのPowerShellの操作前で、変更してもダイヤルパッドは表示されなかったです。

<参考情報>
Title : Skype for Business から Teams へのアップグレード手順を選択する
URL : https://docs.microsoft.com/ja-JP/microsoftteams/upgrade-and-coexistence-of-skypeforbusiness-and-teams

あと、こ必要な設定かどうか「?」ですが、Microsoft Teams 管理センターの音声ルーティング ポリシーのところで
グローバル(組織全体の規定値)にPSTN 使用法レコードという値が選択されていなくて、それを選択肢に1つだけあった「DirectCalling_*****」を選んでみました。
いまだにそれが必要だったのかどうかはわかりません。

以上の操作をおよそ1時間の中でやってしまったので、なにが原因(設定不足)だったのか、解決の決め手が何だったのか、わからずに、およそ30分経過したら念願のダイヤルパッドがTeamsno通話に表示されることとなりました。

いや、結果オーライとはいえ、この5日間、一時は解約まで考えていましたのでほっとしているところです。

現場からは以上です。


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