お名前.comプレミアサーバーの移行の件でヤバい目にあった話。

先日(7月上旬)知人から、急に「メールの受発信が朝からできなくなり、サイトも見えなくなった」という連絡がありました。

知人の会社は小規模で、ドメインはお名前.comで取得し、WebサーバーやメールはGMOクラウドのWindowsプレミアプランというものになっていました。

数年前まで知人の会社のWebサーバーやメールは、確かお名前.comだったはずなのですが、いつのまにかGMOの子会社のGMOクラウドの共用サーバにしていたようで、そのあたりの事情はわかりませんでした。

取り急ぎ、GMOクラウドの契約者サイト(アカウントマネージャー)にログインさせてもらうと、どうやらサーバーの移行連絡が数か月前から届いていて、その中にはこちら(客側)で変更しなければならないことがあったわけですが、どうも重要性がピンとこなくてスルーしていた模様でした。

GMOクラウドのサーバー移行マニュアルにも、冒頭に

高負荷を原因としたWebサーバーへの接続障害により、多大なご迷惑をおかけしておりますこと深くお詫び申し上げます。
新サーバーへの移行にあたっては、旧サーバー内のコンテンツや設定情報の移行後の確認が必要となります。
移行作業は、可能な限り弊社にて行わせていただくよう準備を進めておりますが、やむを得ずお客さまへ一部作業をお願いしなければならない項目がございます。

と書いてありました。

そんな重要なお知らせがいつあったのかGMOクラウドの契約者の画面に入らせてもらって確認すると、履歴では約3か月以上前(2017/03/29)に「新サーバー設定完了のお知らせ」が届いていて、そこには他社で取得したドメインのネームサーバーは、こちら(客側)で変更する必要があることが書かれていました。

猶予期間としては60日間程度。
5月末には終了していたようです。

ただ、7月のアタマに「メールの受発信が朝からできなくなり、サイトも見えなくなった」というところからすると、さらに猶予期間が1ヵ月ほど延長されていたのかも知れません。

そこは確認のしようがないですけど。

取り急ぎやったことは、
GMOクラウドの契約者サイト(アカウントマネージャー)のドメイン名管理で確認したGMOクラウドのネームサーバー「ns1.shsvr.net、ns2.shsvr.net」を、お名前.comのドメインnaviで外部ネームサーバーの設定に書きました。

これでWebサイトのほうは、徐々に復活。

しかしWebサイトだけではなく、各ユーザーのPCのメーラー(メールソフト)も設定変更が必要でした。

それじゃあということで、各PCのPOP3とSMTPのサーバー名だけ、使っているメーラーの設定を書き換えれば済むかと思ったら・・・。

なんと、新しいメール管理サイト(メールコントロールパネル)にrootでログインし、各ユーザーのメールパスワードをメールサーバーで再設定までしなければならないとのこと。

マジ?最悪です。

仕方なく、メールコントロールパネルにrootでログインし、設定する人数は少ないですが全員のメールパスワードを再設定しました。

そして、各ユーザーのPCのメールサーバを書き換えることに。
GMOクラウドの移行マニュアルには、POP(又はIMAP)サーバもSMTPも同じ mail9.winserver.ne.jpとあります。

しかし、マニュアル通りやってみたのですが、なぜか受信ができて送信ができない事態に!
サーバー名もPortも指定どおりで、メーラー設定を何度見直しても間違いがわかりません。

長年やってるのでそこは間違ってないはずですが、不思議なことに送信エラーが出ているのに、30分後にテストメールが届いたり、届かなかったり・・・。

くそっ!
送信エラーがでるくせに、遅延して届いたり、届かなかったりとはどういうことだ?、
と思いましたが、袋小路です。

もはや別のメールサーバにするしか私にはできないと知人に言い、知人が契約して使っていなかったXserver(X10)を知っていたのでそこに移行を決意。

知人も賛成してくれたので、Xserverのアカウントを借りてログインし、Xserverに独自ドメインを設定し、GMOクラウドからWebコンテンツをFTPでダウンロードし、Xserverにアップロードしました。

静的コンテンツだったので、約20分程度で完了。

そしてXserverにて数人ぶんのメールアドレスを作成。
約15分程度でした。

その後、メーラーの設定方法を知人に伝えて、そこにいる各ユーザーの皆さんのPCにメーラーの設定の書き換えをやってもらいました。

そしてお名前.comの外部ネームサーバーの設定に、さっき書いたばかりの新しいGMOクラウドのネームサーバーを消し、Xserverのネームサーバーを書きました。

あとは浸透を待ったわけですが、その間のGMOクラウドに着信するメールはメーラーではなくWebメールで臨時対応をしてもらいました。

数日経って、問題ないのですが、自分ながらかなり乱暴な作業をやった感があります。

以前(2017/03/31)、下記の記事を書いていたのですが、今回の荒っぽい方法は何だったんだろうという感じです。

メールサーバ引っ越し時の手順とメーラーの一時的な設定方法。

しかし、これも知人の会社が小規模だったことや、1日のメールの数が多くなかったこともあって許された話かと思います。

Xserverに別の契約があったことも幸いしましたが、まあ午後のひととき、約2時間は超忙しい思いをした日でした。

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